アイツなんか大嫌い【矢巾秀】続編

72.アイツが…大好き ページ22

.


今日は、学園祭の実行委員の最後の〆の会議をやったので
少し、時間が遅くなった。



「部活もう少しで終わるかな…」



折角なので、秀の終わるのを待った。
部室棟の近くでうろうろしていると、秀が気付いてくれた。



「待っててくれたの？」

「うん。実行委員もあって遅くなったし…一緒に帰ろうと思って」



二人で話していると



「おつかれ」



賢太郎が通り過ぎた。



「お疲れ様！」


賢太郎に手を振り
秀と2人で帰る。



「なーんか、変な感じだよな。俺たち付き合ってるって」



確かに。
なんだかんだ付き合いは長いのに、こうして彼氏・彼女でいることが
私にとっては奇跡みたい。



「でもAといる時が、一番自分らしくいれるって思う」



お互いに、かっこ悪いところも見せれて
それでも、好きだって思える。
そんな相手なんだよね。



「いろいろあったけど…これからは何があっても二人で乗り越えような！」



言われなくても、わかってる。でも



「うん…」



こんなに嬉しい事はない。
私は、自分から秀の手を握った。



「大好きだよ」



これまでも、これからも…。





-------- end --------

あとがき→←71.狂犬の覚悟

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す