アイツなんか大嫌い【矢巾秀】続編

63.Mr.勇気 ページ13

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「1年ミスター青城は、バレー部の国見英くんでーす！ステージにどうぞ！」


「ゲェッ！やだ…」


逃げ出す国見を、金田一が捕まえる。


「副賞に商品券あるぞ」


そう言われて仕方なくステージへ上がる。



「いや〜クールなイケメンって感じでカッコいいですねー！国見君は1年でバレー部のスタメンだそうです！成績も優秀だそうで、まさに文武両道ですね！キスのお相手はどうしますか！？」

「いや…遠慮しときま…」

「国見っ！お前彼女呼べよ！」



金田一は国見の彼女の背中を押す。
そして彼女は国見の頬にキスをした。


「うわ〜〜国見…意外にやるじゃん」


矢巾は羨ましそうにステージを見ている。


「最悪…」


物凄く嫌そうな顔をしている国見。



「商品券5000円分だぞ」

「マジか！？やった！」

「そこは喜ぶのかよ…」



1年のミスも選ばれて、盛り上がったところで



「では続いて、2年ミスターの発表です！」



(矢巾には申し訳ないけど、選ばれないで…！！！)



私は、矢巾が選ばれないことを願っていた。
こんなのに選ばれなくても…
矢巾はミスター・私だもん！
やっぱり私は、一番矢巾が好き…。



矢巾side


選ばれたら全校生徒の前でAに告白してやる。
京谷も見てる前で…。
俺の最後の砦。
俺に勇気をくれ…！
頼む…！



「2年ミスター青城は、バレー部の…渡親治くんでーす！」



…………………。



「なんでだよっ！？！？！？」


予想もしない結果に、ずっこけた。


「いや〜渡くんの大仏、かわいかったですよね！老若男女問わず心を掴まれたようです！
何事にも熱心な姿は男から見てもかっこいい！同じバレー部のメンバーからの票がかなり厚かったですね！」



司会の言葉に…
金田一を睨む。



「す…すみません…俺…」

「え？お前も渡さんに投票したの？」

「国見も？」

「俺もだ」



京谷…お前もかよっ！！！

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