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第五話 ページ7

「うーん…」



善逸さんや伊之助さんも怪我が酷かったですが



「炭治郎さんも重症ですね。暫くは寝台の上で筋肉痛との戦いです。

顎の骨も折れてますから、あまり喋りすぎないように。

あ、禰豆子さんのことはご心配なさらず!私たちがしっかり守りますので!

無闇矢鱈に動き回るのは絶対ダメですよ、許可が降りるまでは」



「は、はい…禰豆子のこと、ありがとうございます。

禰豆子は俺の妹なんです。今は鬼になっちゃってるけど。

だから、仲良くしてやってください。」



いいお兄さんだなぁ



鬼になっても家族だって言ってくれるなんて



誰かに愛されてるって、羨ましいなぁ



…って!私もたくさん愛されてるじゃない!



贅沢言っちゃダメ!ダメ!



「そうだったんですか…妹さん想いのいいお兄さんですね。禰豆子さんが羨ましいです。」



「たった一人の、家族だから…」



悲しい匂いがする



孤島に取り残されたみたいな、そんな感じ



嫌なこと、思い出させちゃったかな



でも、ここで謝ったら



もっと嫌なことを思い出させる事になってしまう



何か明るい話題に変えなきゃ



何か…炭治郎さんと盛り上がれる話題…



そうだ!耳飾り!



あまり見ないものだし、きっと何か思い入れがあるはず…!



「その耳飾り、素敵ですね。お洒落でつけてるものではなさそうですけど…」



「あぁ、これは父さんの形見なんです。

生前、この耳飾りとあの市松模様の羽織は継承していってくれって。約束らしいです。」



だめだ…この人家族大好きすぎて



どんな話振っても家族に関連付けて話しちゃう系の人だ



じゃあもう家族のこと思い出させないようにするのって



無理じゃないですか



というか、本人が家族のこと忘れまいとして



話してるのであれば、返ってたくさん話させてあげたほうがいいのでは?



鬼殺隊に入隊してらっしゃる時点でもう



家族のこと思い出させないようにするのは不可能ですよね



家族殺されちゃって入隊したんだから…



「炭治郎さんはご家族のことが大好きなんですね。

ご家族のお話をされてる時はすっごく楽しい匂いと音をさせてますし」



「え…!Aさんも鼻が利くんですね!俺も鼻が効くんです!

くんくん…あれ、Aさん、俺って今、鼻怪我してましたっけ?」



どうしてそんなことを…



「いえ、鼻は擦り傷なだけで、嗅覚に問題はないと思いますけど…

どうして、そんなことをいきなり?」



「あ、いや、Aさん笑ってるのに不安そうにしてる匂いがしているので」



…え?

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翡翠 - 続き楽しみにしてます!これからも無理しない程度に更新頑張って下さい! (2020年4月21日 20時) (レス) id: 040119bf1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅばぼん | 作成日時:2020年4月19日 17時

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