痛覚味覚ない系女子の御話 (ページ6)

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第四話ページ6

というか、炭治郎さんってこの方だったのね

「あなたが炭治郎さんでしたか、善逸さんが凄く会いたがってましたよ。

私、ここに住み込みで働いてます、白瀬Aです。

何かあったら呼んでくださいね、すぐ駆けつけますから」

「はい！ありがとうございます！

俺は竈門炭治郎です、よろしくお願いします！」

優しい人だな、この人は

匂いも音もそうだけど

何よりこの屈託のないこの笑顔

出会って数秒の私にすらこの笑顔を振りまくのだから

心が広いというか分け隔てないというか。

表には裏が、陽には陰があるっていうけど

この明るい笑顔には、裏の暗さなんて全くないんだろうな

でもきっと、彼も

酷く辛く、体に纏わりつくような重たい過去を背負ってる

鬼殺隊に入隊しているのだから

家族を殺されてしまったのかな

あの箱に入っていたあの子は家族の…？

だとしたら、とても辛いんじゃ…？

柱の方々に会われてきたんだよね、炭治郎さん

よく首が繋がってますね、驚きですよ

いつかこの人ともお話をする時が来れば

きっと話してくれるよね

そのときに色々と聞こう

今は彼らの治療に専念しないと

「では炭治郎さん！怪我を見せてください！」