第三話 ページ5
庭で洗濯物を干していると
たくさんの音が聞こえてきます、匂いもします
鳥の鳴く声、鍛錬をする人々の声、風の声、お話ししている人たちの声…
お日様の匂いに、たくさんの人の匂いが混じった匂い…
今日は嗅ぎ慣れない匂いが、
聞き慣れない音が、三人分。いや、四人分。
隠の方二名と、背負われている方一名、そして…
箱に入っておられる方一名…
この方は、鬼…?
「隠の方ですよね、どうぞ。着いてきてください」
どうして鬼を連れているんだろう
何か事情があるのだろうけど
それにしても、一人だけ
異様に優しい音がする。
なんだか、泣きたくなるなぁ
「こちらです。善逸さん、伊之助さん、失礼しますね」
そう告げると、病室からは
「へっ、炭治郎…?たぁんじろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
会いたかったよぉぉぉぉぉ〜!!」
と、鼓膜がはち切れそうなほどに元気なお声が。
先ほど落ち着いてと言ったのに
でも、そんな言葉すらも忘れるほどに
会いたかったんだろうなぁ
だってほら、こんなにも安心しきった音と匂い。
私にはできなかった仕事。
やっぱり、私にはこの仕事、向いてないのかな
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翡翠 - 続き楽しみにしてます!これからも無理しない程度に更新頑張って下さい! (2020年4月21日 20時) (レス) id: 040119bf1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅばぼん | 作成日時:2020年4月19日 17時