痛覚味覚ない系女子の御話

第十九話 ページ21

「伊之助…！おい！伊之助起きろ！」



「Zzz…Zzz…」



ちっ、起きやがらない



夜中だしあんまり叫ぶのも良くないだろうし…



やっぱり、一人で行くしかないのか…？



いやね、さっき誰かが叫んでるのが聞こえて起きちゃって…



それで炭治郎がいないのに気付いて



きっと何かあったんだろうと思うんだけど



やっぱり夜中に一人って怖いじゃない！？



だから伊之助を起こして様子を見に行こうと思ったんだけど…



こいつすやすやと寝ててぜんっぜん起きないんだよね



仕方ない…一応布団叩き持っていこう







「ひいぃぃ…やっぱ一人は怖いぃ…」



ガクガク震えながら縁側の近くにやってきた



ん？人がいる…もしかして炭治郎？



いやでも音は二人分…



この音は…



「Aちゃん！？」



なんで二人が一緒に縁側で…



って！炭治郎、Aちゃんのこと抱いてない！？！？



何があったの！？何があったの！？



とんでもねえ炭治郎だ…



あいつがモテるのは知ってたけど！わかってたけど！



まさかAちゃんまで…！



「！善逸…！しーっ…！」



しーっ？なにやってんだあいつ



俺はもう決定的な証拠を見てんだぜ、炭治郎



いくら隠そうがもう言い逃れはさせねぇ



「即！粛清ダァァァァ！！！…って、寝てる？」



「だからしーって言ったじゃないか」



「いやだからってお前の罪は変わんねえからな」



「えぇ…罪ってなんのことだ？それより、ちょっと手伝ってくれ」



「手伝うって…何を？」

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