我ら天使に好かれ隊！4【SVT】 (ページ5)

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＊必要ページ5

JH said

Aの手を引いてどれくらい走っただろう

体力の限界まで必死に逃げた
限界が来てもAのためならまだいける

そうして俺達は、全く人気の無い非常階段まで来た

お互いの呼吸だけしか聞こえないくらい静かな場所で、
もう、大丈夫そう

"A…"

そう呼ぼうとした時、俺は最近Aと話せてなかった事に気づいた
…俺が一方的に意識して話せなかっただけだけど

それでも、この小さな身体を守らなきゃと、
安心させるように優しく抱きしめる

すると、しがみつくかのようにギュッと強く腕を回してきたA
よっぽど怖かったんだなと分かる

『こわ、かった…、大丈夫って思っても、やっぱり怖、くて…、』

『オッパ…っ、、』

普段弱い所を見せないAだから、こんなに震えて泣く姿に驚いた

JH「もう、大丈夫だから…」

JH「俺がずっと、ここにいるから」

俺もAを力いっぱい抱きしめる

走った後だからか2人の距離が数㎝しかないからか
お互いの心臓の音がよく聞こえる

心做しかAの頬がピンク色に染まってた

…こんだけ走ったからなんだろうな、
期待はしないでおいた

『オッパ…ハニ、オッパ…っ』

JH「A…っ」

泣く声とお互いの名前を呼び合うだけの今、

お互いがお互いを必要としてるみたい
時間なんて止まってしまえばいいのに