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森「それに中也君はポートマフィアの幹部だ。双黒の片割れでもある彼女がもし仮にポートマフィアを辞めずに子を持ったとしても、その子は幹部や双黒の片割れの子供と云うだけでポートマフィアに恨みを待つ者達に利用される可能性もある。」
太宰「...ならその子を守るだけです。と云いたいですが、中也はきっと自分に子を守れる自信がないと思っているんでしょうね。」
森「そうだね。中也君はああ見えて昔から何処か弱い所があるからね。」
太宰「ええ。ならポートマフィアや武装探偵社の中だけで育てればとも今考えましたが、中也はきっと普通の子供として、普通の友達を作って、普通の人生を送って、普通の幸せを歩む事を願っている。」
森「だがそれはポートマフィアに居る時点で叶わない事だ。....ポートマフィアに君達を入れたこの私を恨むかね?」
太宰「...いいえ。ポートマフィアに入らなかったら、今の私も中也も居ませんから。中也を、迎えに行って来ます。」
森「宛はあるのかね?」
太宰「きっと姐さんの所です。」
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【尾崎の執務室】
太宰「やあ姐さん。」
尾崎「ノックぐらいせぬか馬鹿者。中也ならばそこで泣き疲れて寝ておるぞ。」
尾崎が指を差す方向に尾崎の仮眠用のベッドで眠る中也が居ると太宰はそっと近寄った。
尾崎「過去は簡単に消せぬと、中也は云っておったぞ。」
太宰「ええ、今なら中也の気持ちが全部判りますから。」
太宰は中也を起こさないように抱き上げた。
尾崎「何処へ行くのじゃ?」
太宰「勿論、中也の執務室です。」
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中也「...治?」
中也は自分の執務室にあるベッドで目を覚まし、ベッドに座っていた太宰に目を向けた。
太宰「おはよう中也。」
中也「...さっきは、御免。」
太宰「ううん。私の方こそ御免ね、中也の気持ちに全然気付いてあげられなくて。」
太宰は申し訳ない顔をしながら中也の頭を優しく撫でた。
中也「...私、本当は子供欲しい。でも、こんな私に、子供を持つ資格なんてない。」
太宰「...そうだね。私も今は武装探偵社でも元ポートマフィアの最年少幹部には変わりないからね。だから、子供の話はもうしないよ。」
中也「私が、もっと強かったら...」
太宰「中也だけの責任じゃない。それに子供が居なくても今の人生を幸せに生きようじゃないか。」
中也「ふふ、自 殺愛好家の癖に?」
太宰「中也それは...(汗)」
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芥敦
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作者名:迷ヰ猫 | 作成日時:2019年9月29日 19時