・side太宰 ページ36
中也「何が飼い猫だよ。」
中也はソファーの上で私のあげたチョーカーのハートが付いてる部分をいじっていた。
太宰「犬よりはマシだろ?それに今の仕草が猫っぽい。」
私も隣に座ると淹れたての珈琲を冷ましながら飲み始めた。
中也「手前犬嫌いだろうが。それと地味に気になるだけだ。」
太宰「今度猫じゃらし買って来ようか?」
中也「買って来たらマジで怒る。てか、つい殺しちまったけどあれ良かったのか?」
太宰「あ、大丈夫大丈夫。森さんに協力してもらって上手く誤魔化したから。まあ乱歩さんにはお見通しだけど中也のクッキーで黙っててくれるって。」
中也「ポートマフィアを巻き込んでんじゃねえよ。まあ作ってやるけどよ。」
太宰「私にも作ってね。」
中也「へいへい。」
太宰「でも一昨日や昨日はビックリしたよ。帰って来ていきなり服脱げとか云われた時は期待したんだけど。」
中也「知らねえ女の匂いが嫌だっただけだって云ったろ。手前が嫉妬深いように俺も嫉妬深いんだからな?」
太宰「うん。それ聞いた時凄く嬉しかった。中也も嫉妬してくれるんだ〜って。」
中也「だけど俺は本来手前の様にすぐに始末するわけじゃないからな。」
太宰「と云うと?」
中也は自分のスマホを取り出し操作すると私に1つの画面を見せた。
太宰「これ...」
中也「手前が護衛してた社長令嬢。俺が嘘の情報流して倒産させて、オマケにしてもない罪を着せて軍警に逮捕させた。勿論証拠を偽の証拠も作ってな。証拠があれば誰も逃れは出来ねえ。」
太宰「待って。あれ中也だったの?乱歩さんですら判らなかったのだよ?」
中也「ただの脳筋だと思ったら大間違いだからな。」
太宰「うわぁ...あ、そうだ。中也また猫の鳴き真似してよ。」
中也「はぁ?なんだよ急に...」
太宰「良いでしょ?ね?」
中也「....じゃあ目瞑ってろ。」
太宰「え?何で?」
中也「瞑らねえならやんねぇ。」
太宰「嫌だ。瞑るからやって。」
私はカップを置いて目を瞑った。
中也「....太宰の事、だぁい好きだにゃん。」
太宰「ん!?」
突然耳元でした台詞と声に私は顔を赤くし中也の方を見たが中也は既に窓から脱走していた。
太宰「あ、あの性悪猫めぇ〜....」
今夜は絶対寝かせてあげない!!
オマケ
中也「何黒歴史作ってんだ俺....」
少し離れた路地裏で中也は赤い顔を隠すようにその場にしゃがみ込んでは後悔していた。
そして太宰に回収される30秒前←
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芥敦
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作者名:迷ヰ猫 | 作成日時:2019年9月29日 19時