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太宰「国木田君。」
今まで見た事の無い中也の姿に唖然としてた国木田は太宰に名を呼ばれ慌てて反応した。
国木田「な、何だ?」
太宰「私このまま中也連れて帰るけど良いよね?」
国木田「い、いやだがお前まだ仕事が....」
太宰「こんなに可愛い恋人を1人で帰らせろって云うのかい?」
太宰はまだ服を離さず胸に顔を埋める中也をチラリと国木田に見せると国木田は顔を歪め諦めたかのようにため息を吐いた。
国木田「明日はちゃんとしてもらうからな。」
太宰「ありがとう国木田君。ほら中也、帰るよ。」
中也「...抱っこ。」
太宰「ふふ、勿論良いよ。」
太宰は中也を横抱きし、中也は落ちないように太宰の首に腕を回した。
太宰「それじゃあ3人共、また明日ね。」
太宰は片手を振りながら探偵社のドアを開けた。
太宰「あ、この事他の人には内緒だからね?」
太宰は最後に笑顔でそう云うと探偵社から去って行き、太宰の明らかに殺気放ってますよ笑顔を見た後の3人は、この事は墓まで隠し通さねばいけないと心の中で誓った。
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【自宅】
太宰は自宅に帰ると靴を脱ぎ、中也の靴も脱がせそのまま寝室に直行しては中也を優しくベッドの上へと寝かせた。
太宰「ちょっと待っててね。」
中也「...すぐ戻って来る?」
太宰「勿論。」
そして太宰は寝室から出るとスマホを取り出しとある人物に電話を掛けた。
太宰「もしもし姐さん?ちゃんと中也は女の子っぽく話せていたでしょ?」
尾崎『盗聴器で私に先程の会話を聞かせるとはな。中也のあれは無意識なのかえ?』
太宰「ええ。たぶん明日には忘れてますよ。中也のあの口調は心が不安になったり悲しくなったりした時だけですからね。」
尾崎『成程のう。男っぽい口調はその心を隠す為か。』
太宰「それも本人は無意識でしてる事ですけどね。」
尾崎『まあ中也にもちゃんと女子らしい所があって安心じゃ。はよ中也の元へ行ってやるんじゃな。』
太宰「はい。」
尾崎『ただし中也を傷付けたら私は許さんぞ?』
太宰「ふふ、私が中也を傷付けるなんて事ありませんよ。勿論この先もずっと...ね?」
尾崎『ふん、相変わらず恐ろしい男じゃ。中也もお主のような男に惚れられてしまって大変じゃな。』
尾崎はそう云って通話を切ると太宰は笑みを浮かべながらスマホを仕舞い中也が待つ寝室へと戻った。
太宰が中也に遅い!と云われそのまま枕を投げ付けられる2秒前←
番外編_【嫉妬の限度を超えた幹部様には御注意を】ずっとモブside(長いです)→←・
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芥敦
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作者名:迷ヰ猫 | 作成日時:2019年9月29日 19時