弐拾弐 ページ24
中也Side
俺はAの作ってくれた朝食を食べてると何故か顔を真っ赤にしながら藻掻いてるAを抱き上げたメアリーが部屋に入って来た。
中也「A?」
俺が声を掛けるとAはビクッとし、
「あ...えっと...りょ、料理、美味しい?」
中也「あ、嗚呼。美味いぞ。」
少し小さな声でそう聞いて来ると俺はそう答え、その時のAの顔は見る事ができなかった。
メアリー「では私が後片付けをして来るので。」
「へっ!?め、メアリー待っ...」
メアリーが部屋を出て行き、Aは俺をチラチラと見ては何故か身体をもじもじさせたていた。
中也「...一緒に食うか?」
俺がそう尋ねるとふぇっ!なんて可愛い声を出した。
「で、でも椅子一つだし...」
中也「膝の上でも良いだろ。」
「膝の上!?え、え、でも....」
中也「ほら。」
「うわぁっ!」
俺はAの近くに行くとはAを持ち上げ、俺は先に椅子に座り、そのままAを膝の上に座らせた。
「はわわわわわ....」
中也「おいおい、夢の世界で堂々膝の上に座ってたろ?」
「だ、だってあの時は私も中也お兄ちゃんもリアルの人じゃなかったから....い、いざ本物の膝の上に座ってると思うと....」
俺はどっかの有名人かよ...
「....暖かい。」
中也「ん、Aも暖かいぞ。」
俺がAの頭を撫でてやれば顔は見えないがAの嬉しそうな感情が伝わって来た。
「...御免ね。誘拐、みたいな事しちゃって...でも、中也お兄ちゃんともっと遊びたくて...フェージャお兄様の目を欺いて、メアリーにも協力してもらって...むぐっ。」
俺はAの口にピロシキを入れ、Aは口をもぐもぐさせながらピロシキを食べた。
中也「美味いか?」
「うん。私が作ったのだし...じゃなくて!お、怒って、ないの?」
Aは悲し気な表情で俺に顔を向けると俺はまたAの頭を撫でた。
中也「怒ってねえよ。それに悪いのは俺の方だ。2回も約束破っちまって御免な。」
「ちゅ、中也お兄ちゃんのせいじゃないよ!わ、私が勝手に夢の世界に連れて来た事だから....」
中也「けど俺も悪かった。お前を一人にしちまったからよ。」
「....無だった。」
中也「無?」
「中也お兄ちゃんが消えた瞬間、夢の世界も真っ暗になった。私がどんなに創造しても、実現しなかった。私、フェージャお兄様にも云ってないんだけどね、普通の夢が何も見れないの。」
中也「普通の夢?」
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作者名:迷ヰ猫 | 作成日時:2019年7月16日 1時