玖 ページ10
中也Side
中也「手前異能力者か。」
「手前じゃなくてA！A・ドストエフスキー！」
少女...否Aは頬を膨らませると椅子から降りた。
「私の異能力は「おかしな人間の夢」。私が一度見た人達の精神を私の創る夢の世界へ閉じ込める異能力だよ。私が目覚めない限り脱出不可能。と云いたいけど私が出口を創れば其処から出れるよ。」
中也「一度見た人間...おい、何処から俺を見たって云うんだ。」
「それは内緒。夢の世界での記憶はばっちり残るから教えたらフェージャお兄様に怒られるもん。」
中也「フェージャ？」
「私のお兄様。心配性だけど私は大好きなんだ。あ、そうだ。お兄ちゃんの名前教えてよ。私ずっと知りたかったの。お兄ちゃんを見掛けたけど話し掛ける事が出来なかった。だからこうしてお兄ちゃんを私の夢の世界に閉じ込めたの。」
中也「おい、もしかして芥川達も此の夢の中に居るって事か？」
「芥川？多分居るよ。白髪のお兄ちゃんに黒いお兄ちゃん、和服のお姉ちゃんにセーラー服のお姉ちゃん、あとお兄ちゃんと何か云い合ってた背の高いお兄ちゃん。後は他にも沢山ね。」
中也「.....俺の名前を教えてやる。」
「やった！」
中也「ただし条件だ。俺以外の奴等は出してやってくれ。目的は俺だけなんだろ？」
「勿論良いよ。私はお兄ちゃんと話がしたかったからね。」
すると突然猫のぬいぐるみが歩き出し、その手には扉の様な物を持っていた。
「あの子がちゃんと他の人達に出口持って行ってくれるからお兄ちゃんは名前教えて？私は約束守ったよ？」
中也「....中原中也だ。」
俺はそう云った瞬間重力を使い猫のぬいぐるみが持つ扉へと手を伸ばした。
「じゃあ中也お兄ちゃんだ。」
中也「！？」
俺は突然何処から伸びてきたのかわからない蔓に身体を縛られ、何故か異能力が使えなかった。
「此処は私の夢の世界。私が創造した物が此処では実現する。その蔓は異能力を封じる蔓だよ。だから中也お兄ちゃんは今異能力は使えないよ。」
中也「手前ぇ....」
「私もっと中也お兄ちゃんとお話ししたいの。だから私が起きる迄一緒にお話ししよ。勿論時々遊んだりもね。私兎に角中也お兄ちゃんと一緒に居たいんだもん。」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
順位付いとる( 'ω')ﾌｧｯ!?
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキー異能力
罪と罰
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 243人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
電車でうたた寝して目が覚めたら檸檬(爆弾)が足元に転がってきた件 【文スト】転生したらお姉ちゃんポジションにいたのだがこの子達怖い
ポートマフィアの愛されちゃん、四年ぶりに横浜へ生還する【ボツ作品】もっと見る
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：迷ヰ猫 | 作成日時：2019年7月16日 1時
