男主が好きなんです。 (ページ11)

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『スーパーダンガンロンパ』狛枝×夢主ページ11

※コロシアイの無い世界

希望ヶ峰学園生徒夢主くん
・超高校級の”脚本家”
・登校中
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俺は希望ヶ峰学園に通う生徒の1人、Aだ。

ありがたいことに、俺の書く脚本は確実と言っていい程好評で、世間では"超高校級の脚本家"なんて呼ばれ方をしている。

「あ、よう！A！なァー聞いてくれよー！」

『ん！左右田、おはよ』

俺にも友達くらいいる。コイツはその中でも1番仲が良い。

親友。
それ以上でも、それ以下でもない。

「ーーがーで！しかもそこで日向が来てよォ！」

『プッ！ハハハ！！なんだそれ、散々な目にあってんな、お前！』

充実した高校生活を過ごせているのも左右田のおかげな部分が多い。

『あ、そうだ！今日の放課後、一緒にカラオケ行「あ！！ソニアさぁぁぁぁぁぁぁん！！！♡」

………。

左右田にはもう沢山与えて貰ってるんだ。
だから、これ以上わがままはダメ。これ以上は……

『良かったじゃん！朝からソニアに会えて。折角だから一緒に行けよ！俺はあとからゆっくり行くわ』

「マジで！？やっぱ持つべきものはAだ…！サンキュー！じゃ、また後でな！…ソニアさぁぁぁぁん！！！！」

…自分から一緒に行けって提案したくせに、実際にソニアのところに行かれると落ち込む。

めんどくさい上に女々しい…。

『はぁ…』

「やぁ、おはよう。Aくん」

『うわッ！びっくりした！なんだ、狛枝か…』

「あぁ、ごめんよ…僕なんかが気安く話しかけちゃって…」

狛枝凪斗。重度の希望厨だが、まぁ普通に良い奴だ。

『いや、丁度1人だったんだ。もし良かったら一緒に行こーぜ』

「え！良いのかい！？やっぱAくんは優しいね、流石だよ！」

最初は、狛枝の自分を下げて対等に話してくれない感じが嫌いだったが、だんだん慣れてきた。

まぁ、別に今もそういうところは好きな訳ではないけど…

「Aくん、前書いてた脚本も大好評だったね、やっぱりすごいよ！」

『そうか？へへ、ありがとう』

「………最近のAくんの書く脚本、失恋モノが多いよね」

ゾクッとした。核心を突かれたような感じがして。

『そ、そうだな…書きやすくて…』

少し動揺しつつも、適当に理由を並べる。

大丈夫、大丈夫。コイツにはバレてない。誰にも言わないで隠し通して来たんだ。大丈夫。

「へぇ、書きやすいんだー。やっぱり自分が現在進行形で経験してると？｣

『…は？なんで…』