潜入捜査官やまだ(×ym) (ページ6)

今日:1 hit、昨日:12 hit、合計:30,316 hit

▽ ページ6

「山田…！大丈夫か！！緊急事態って…」

「あ"り"お"か"さ"～～～ん"…！ずびっ…；；」

「ど、どうした？(汗)とりあえず鼻水拭け、な？」

「う、う、；；すみ"ま"せん…有岡さん…」

「ん？」

「おれ、おれぇ…刑事ってバレちゃいましたぁ…！！；；」

「え、」

「どーも、刑事さんっ」

「あちゃー…」

前話でくそヤンキーに鎌をかけられ、自ら刑事とバラしてしまった俺。

独りではどうすることもできなくて、思わず有岡さんを召喚してしまった。

「えーと、君は？」

「あ？」

「どーせカマかけたりしたんだろ？山田正直そうだもんなぁ」

「ごべんなざい…………ぐす…」

「はっ、引っかかるのが悪ぃし。そもそもあんたらの会話丸聞こえ。オヤジ狩りのことで嗅ぎまわってんだろ？」

「へー、なんか知ってるの？」

「どうかな。…取引だ。」

「取引？」

有岡さんとくそヤンキーの会話は俺を抜きで進んで行った。

「俺も捜査に参加させろ。」

「はい？」

「聞こえなかったか？捜査に参加さ・せ・ろ。」

はぁ？何を言ってるんだこのくそヤンキーは。

有岡さんを挑発するようにヤンキーはまたニヤニヤと笑いながら突拍子もないことを言ってのける。

「あのなぁ、捜査ってのは遊びじゃないんだぞ。学生のお前に何ができんの？」

「オヤジ狩りの犯人の目星は粗方付いてる。」

「っ？！」

「え？！ほんと？！んぐっ、」

「山田、ハウス。」

「んむぅ…」

有岡さんに口を抑えられてしまったけど、ヤンキーはとんでもないことを言ったんじゃ…？

「どうする？俺を捜査に参加させるか、お前らが刑事だということがバレて捜査中断か。」

「有岡さん…」

「…コイツの言う通りにするのが得策なんだろうけど、もしコイツがオヤジ狩りの仲間だったらこっちの捜査状況もバレることになる……」

まさに究極の選択。

刑事なら真っ先に人を疑うのは当然のことだ…

でも俺は、