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「べつに…用事はなんとかなったんで大丈夫です!また今度誘ってくれますか…?」
「おう!もちろん!!」
薮ちゃんとの貴重な会話を営業スマイルで乗り切る日が来るなんて、思いもしなかった。
去っていく薮ちゃんのかっこいい背中を見ても、今は何も感じない。
あんなに好きだったのに。
どうして?
俺どうしちゃったの…?
「山田!!」
「ひゃい…?!」
「どした?そんな可愛い返事して。」
「…てめぇ」
そして空気も読めない、気配も読めないこいつは
「よっ!仕事捗ってる?」
となりの課の有岡大貴。
一応親友らしい。認めたくはないが。
「なんだよ、今から会議だよ。あと後ろからいきなりデカい声出すのやめろって言ったよなぁ!!いきなり肩に手を置くのもやめろって言った!!何度言えば分かるんだ?お前は!!学習能力無さすぎるんだよバカ!!!!」
「おうおう…朝から威勢がいいな……」
こいつはほんとに進歩しない。
脳が5歳で止まってるんだ。
よく会社に入れたなと毎日思う。
ほんと空気読めねぇくせに、人一倍周りに気を使う奴で、
お節介で、
そんでもって
俺の秘密を唯一知る人間。
「…で、何しに来たの。」
「いやさ、昨日お前見かけたんだけど、なんかやばそう?っていうかそんな感じだったから、何かあったのかなー…なんて…」
「日本語下手くそか。」
「な、なんだよ!人がせっかく心配してやってんのに!」
「ふは、悪い笑」
「笑うなバカ!!一応年上だぞ!」
「はいはい、先輩。」
「こいつ〜〜。罰として今日は俺と飲みだ。」
「え〜。」
有岡大貴との出会いは、話せば長くなるので省略するが、
とにかくコイツは
俺にとって大切な存在。
ってことだけは認めてやってもいい。
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ひじり(プロフ) - 山田くんが、等身大の悩みを抱えた男の子って感じで、可愛くて愛おしいです!裕翔くんの気持ちも気になりますっ!なんだかどんどん続きが読みたくなっちゃいました!ステキなゆとやまをありがとうございます!!頑張ってくださいっ!!!! (2018年8月23日 0時) (レス) id: b0ac71fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田マンボウ | 作成日時:2018年3月25日 20時