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有岡side
「えっと……」
有岡大貴、21歳。
今目の前には、大きくてふわふわそうな狐の尻尾と耳を付けた
神々しい美青年が一人。
「…どちら様ですか?汗」
『はぁ?神様に決まってんだろ。見てわかんない?』
いやいやいや、いきなり現れて神様だなんて言われたって信じられるわけないし……
でも、ふわふわ揺れる尻尾や耳はやけにリアルで…
「…コスプレにしてはよく出来てるなぁ…」
『おい。祟るぞ。』
「ひ?!」
手の平に宿った青い炎は、やっぱりコスプレでは無さそうだった。
「てか、あの、なんで神様がここに…?この神社、もう使われてないみたいだし…なんの神様が宿ってるかすら分からなかったし……」
『…お前が望んだんだろ?』
「へ、」
『彼女が欲しい。ワンチャン狙いたい。曲がり角でパンチラ。モテたい。』
「うぐ…」
改めて聞くとろくな願い事してねぇな、俺……
『願う者や、信じる者が居れば、どんなモノにだって神は宿る。この古びた神社にも、ね。
お前は、消えて無くなりそうになっていた俺、縁結びの神を望んだ、唯一の信者。
お前が毎日祈り、願ったことで、俺とお前の縁は結ばれた。
つまり、俺は“お前の神様“だ。』
「俺の、神様……////」
いきなり現れて、突拍子もないことを言っては
“喜べ。“と得意げに微笑んだ神様は
とても美しかった。
ーーーーーー
『と、いうわけで。久しぶりの下界だし、ちょっと行きたい所があるんだ。案内してよ童貞。』
「ど、?!…ん“んっ、まぁそこはあえてスルーしよう……てか俺の願いは?!叶えてくれるんじゃねーの?!」
『えー、そんなん後回し。』
「はぁ?」
ふわっと、祠から降りて俺の隣にたった神様は、くしくしと耳を撫でて面倒くさそうにそう言いやがった。
後回しだと?!
『あのねぇ、お前のお願いはしょーもないのばっかりで正直めんどいの。後でちょちょいと叶えてやるから。
あ、そうだ。お前名前は?』
「え、有岡、大貴だけど…」
『ふぅ〜ん。じゃあ大ちゃん!』
「大ちゃん?!」
そんなガキみたいな渾名!!
『俺の名は、涼介。よろしく〜』
「え、神様にも名前があるのか?」
『そりゃあるに決まってんじゃん。神だって、元は人間だったり物だったりするんだから。』
「へぇ…じゃあ涼介も元々は人間だったんだ?」
『……どうだったかな、もう大昔のことだし、
忘れちゃった笑』
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くるすけ - 更新待ってます!すごく面白くてお気に入りです! (2019年8月9日 15時) (レス) id: 8dac6d8dcd (このIDを非表示/違反報告)
涼介 - もう一回風邪で弱ってる山田くんがみたいです!!看病するのはベストの誰かで!よろしくお願いします (2017年2月16日 0時) (レス) id: 6fa2c940cb (このIDを非表示/違反報告)
山田マンボウ(プロフ) - R.Y kanoさん» 了解です!少し遅くなると思いますが気長に待って頂けるとありがたいです(´‘▽‘`) (2017年1月8日 10時) (レス) id: dbfe6d342f (このIDを非表示/違反報告)
R.Y kano(プロフ) - 山田くんが誰と出かけるかをJUMPで言い争っていて最後は薮くん落ちというのを見たいです!! (2017年1月7日 23時) (レス) id: a5bce0f0db (このIDを非表示/違反報告)
山田マンボウ(プロフ) - すずすけさん» 了解です!ありがとうございます(´‘▽‘`) (2017年1月7日 1時) (レス) id: dbfe6d342f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田マンボウ | 作成日時:2016年11月11日 17時