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山田side





「…けーとぉ…」

「なに〜?」

「…やぁ〜い、けーとぉ〜…」

「なぁに〜?」

「…けーとさんや…」

「ふふふっ、山ちゃん、寂しいの?」





んなわけあるか。

自意識過剰ゴリラめ。





「…みてんじゃねーぞぉ…こぞぉ…」

「怖いよ笑 はいはい、あっち向いてるから笑」

「…けーと…こっち向いてホイやろ…」

「なにそれ笑」





俺を見ろってことだよボケッ。


そっぽ向いてたらわかんないだろ。




「こっち向いてないと俺がしんじゃうゲーム…」

「え〜…それはやだなぁ…」





じゃあ、ちゃんとみてなきゃ。なんて言って振り返るゴリラ…じゃなくて圭人。




あ〜、ダメだ…俺、熱出て頭おかしくなってるのかもしれない。


だって…




圭人の笑顔みて、ドキドキしちゃったりなんかしてるんだもん…







「…けーと……お前ってほんと…ゴリラだね…」

「も〜酷いな〜」





素直じゃない?

いやいや、俺は正直者だよ?素直に正直な感想を述べたまでだよ。




「あ〜、山ちゃん。熱あがってる。」




そっと大きな手で触れられれば、それだけで心臓がドキドキうるさくなって…


なんなの?こいつ。


こいつの手は心臓マッサージ機か何かですか?





「ちゃんと寝てなきゃだめでしょ〜」




うるせえ!てめぇは俺の母ちゃんか!!


って心の中で突っ込めば



「う〜ん…お母さんにはなりたくないかなぁ…もっと大切な人になりたいな」


って笑うゴリラ。






やめろよまじで…

今ので熱上がったじゃねーか。


超能力ゴリラめ。






「新しい氷枕持ってくるね。もうぬるくなっちゃったから。」




豆腐屋のおじいちゃんみたいに優しく俺の頭を持ち上げて、

枕を抜いて部屋を出ようとする圭人。





そーだ出ていけ。ずっと見られてたんじゃ、気持ちよく寝られやしない。





…そう思っていたのに。







「え、と…山ちゃん…?」








俺は圭人の服の裾を無意識に引っ張っていた。









「山ちゃん…このままじゃ、枕取りに行けないんだけど…」






いいよそんなの…









「…いかないで……」





そばにいてよ…

▽→←▽



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くるすけ - 更新待ってます!すごく面白くてお気に入りです! (2019年8月9日 15時) (レス) id: 8dac6d8dcd (このIDを非表示/違反報告)
涼介 - もう一回風邪で弱ってる山田くんがみたいです!!看病するのはベストの誰かで!よろしくお願いします (2017年2月16日 0時) (レス) id: 6fa2c940cb (このIDを非表示/違反報告)
山田マンボウ(プロフ) - R.Y kanoさん» 了解です!少し遅くなると思いますが気長に待って頂けるとありがたいです(´‘▽‘`) (2017年1月8日 10時) (レス) id: dbfe6d342f (このIDを非表示/違反報告)
R.Y kano(プロフ) - 山田くんが誰と出かけるかをJUMPで言い争っていて最後は薮くん落ちというのを見たいです!! (2017年1月7日 23時) (レス) id: a5bce0f0db (このIDを非表示/違反報告)
山田マンボウ(プロフ) - すずすけさん» 了解です!ありがとうございます(´‘▽‘`) (2017年1月7日 1時) (レス) id: dbfe6d342f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山田マンボウ | 作成日時:2016年11月11日 17時

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