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有岡side
「山田、俺飲み物買ってくるね…」
「あいよー」
はぁ…
デートって、こんな可愛くないもんだっけ…?
俺がダメなのか!?俺が間違っているのか!?
わかんないよ山田〜;;
・
「悪ぃ〜遅くなった〜…」
飲み物と一緒に山田のご機嫌取るためにクレープまで買って山田の元へ戻る。
「あれ?山田…?」
でも山田がいたはずのベンチには、知らない子供が座っていて
山田が姿を消していた。
「っ…!山田!」
どこに行ったんだ…!
襲われてたりしないよな!?
あいつ、そういうのに巻き込まれやすいし…
考えれば考えるほどマイナスなことしか浮かんでこなくて…
「山田!!山田ぁ!!」
俺はなんどもあいつの名前を呼んで探し回った。
・
あれから何時間探し回っただろう…
まだ山田は見つかっていなくて、
もしかしたら、ほんとに呆れて帰ってしまったんじゃないか。
なんて考えが浮かんで
「帰ろ…」
そう、諦めたときだった。
「大、ちゃん…」
消え入りそうな声が俺を呼んだ。
聞き間違えなんかじゃない。
間違えるわけがない。
大好きな声が俺を呼んだのだから。
「っ…!山田!!!!」
「!?あ、う、だいちゃ…!」
俺が急いで声の聞こえたトイレに駆け込むと、
使用禁止の個室の中で、妖しげな男2人組が
山田の服を脱がしていた。
「っ…!てめぇら…山田から離れろ…」
『なにカッコつけてんでちゅか〜?僕ちゃ〜ん?』
『ぎゃはははは』
汚い笑い声が個室に響く。
山田は泣くのを必死に堪えながら小刻みに震えている。
最低だ俺…
「ごめんな、山田…行こ」
『なに無視しちゃってんの?ぼこられたいの?ん?』
『ガキのくせに生意気だな〜』
「うるせぇな…汚い口で喋んないでくれる?」
俺は持っていた二つのクレープを男共の顔面に投げつけた。
『!?てめぇ!!』
「山田、早く!」
俺は山田の手を引いて急いで個室を抜け出した。
・
俺たちはなるべく遠くまで走り続けた。
「っ、う、だいちゃ…ごめ…走れな…」
「へ!?あ、」
初めて山田の方を見ると、
山田の足は、捻ったのか赤く腫れていて、
服は破かれた服のままだった。
「っ…!!…ごめん、」
俺は山田に自分の来ていたジャケットを羽織らせ
山田を背負い、ゆっくり歩きだした。
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くるすけ - 更新待ってます!すごく面白くてお気に入りです! (2019年8月9日 15時) (レス) id: 8dac6d8dcd (このIDを非表示/違反報告)
涼介 - もう一回風邪で弱ってる山田くんがみたいです!!看病するのはベストの誰かで!よろしくお願いします (2017年2月16日 0時) (レス) id: 6fa2c940cb (このIDを非表示/違反報告)
山田マンボウ(プロフ) - R.Y kanoさん» 了解です!少し遅くなると思いますが気長に待って頂けるとありがたいです(´‘▽‘`) (2017年1月8日 10時) (レス) id: dbfe6d342f (このIDを非表示/違反報告)
R.Y kano(プロフ) - 山田くんが誰と出かけるかをJUMPで言い争っていて最後は薮くん落ちというのを見たいです!! (2017年1月7日 23時) (レス) id: a5bce0f0db (このIDを非表示/違反報告)
山田マンボウ(プロフ) - すずすけさん» 了解です!ありがとうございます(´‘▽‘`) (2017年1月7日 1時) (レス) id: dbfe6d342f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田マンボウ | 作成日時:2016年11月11日 17時