【刀剣乱舞】僕っちは……いらない子【男主】

伍 ページ7

離れを出て…

出陣用のゲート前に立つ…


一藥｢いざとなると…怖いんだね…ははっ手が震えてる｣

小太刀を持つ手がﾌﾟﾙﾌﾟﾙと震えてた…

こん｢一藥様…やはり、やめた方が…！｣

僕は震える左手を抑えた…


一藥｢……何回も言うけど…僕っちは行くよ。こんのすけはここにいて？そして、僕の帰りを待ってて｣

こん｢……わかりました｣

出陣用のゲートを開き…

一藥｢行ってきます…｣

ゲートの向こうに入ろうとすると…

ｶﾞｻｯ

？？｢おい、何処に行く気だ？｣

僕は話しかけられたほうを向くと身体中に痣が見える白い布を被った金髪のお兄さんがいた

一藥｢…政府から"出陣命令"をだされたから。それに、まだ怪我を負ってるお兄さんたちを無理矢理出陣したくない…｣

？？｢変わってるな…お前。何処と無く…薬研にも似てるしな…｣

一藥｢！……薬研藤四郎を知ってるの？｣

？？｢ああ、初鍛刀だからな…｣

一藥｢今は……？｣

？？｢折れた…前任が言霊で縛って…折らされた｣

やっぱり……聞きたくなかったなぁ。その、情報…

一藥｢そう…｣

？？｢……お前は、何者だ？少しだが霊力以外の力を感じる｣

一藥｢その前に……お兄さんのお名前聞いてもいいかな？｣

僕は首を傾げながら問う

？？｢……山姥切国広だ。……何だその目は。写しだというのが気になると？｣

一藥｢…山姥切お兄さんね。国広の中で傑作とも言われてた…刀｣

山姥｢お前も…どうせ。…写しだと思っているんだろ…｣

一藥｢思ってないよ…だって、お兄さんはお兄さんしか居ないんでしょ？山姥切の写しだとしても…山姥切国広は一振りしか存在しないよ｣

山姥｢！……やっぱり、変わってるな(微笑｣

一藥｢そお？さて、出陣してくるからお兄さんは安静にしててね？｣

山姥｢俺も……行こう｣

一藥｢怪我、悪化するよ…やめなよ｣

山姥｢俺は、"主"になるお前にこれからも尽くす｣

一藥｢…え？｣

山姥｢よろしく頼む。"主"｣

一藥｢はぁ。分かったよ…でも、怪我は治させてもらうよ？｣

僕っちは山姥切お兄さんの手に触れ怪我を治した…

山姥｢久し振りの…手入れだな…｣

一藥｢じゃあ、行こうか…｣

山姥｢ああ…！｣


ゲートをくぐり着いた戦場は…


ー織豊の記憶 関ヶ原 ー


一藥｢ここなら、お兄さんの練度に合わせてるから平気かな？｣

山姥｢ああ…｣

一藥｢！……さてさて、敵のお出ましだな…｣

山姥｢山姥退治なんて俺の仕事じゃない…｣

さあ、殺るぞ…！

陸→←肆

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