【刀剣乱舞】僕っちは……いらない子【男主】

拾肆 ページ16

歌仙｢しかし、最初は一人で行こうとしたんだい？｣

小夜｢確か…政府がとか…？｣

之定にぃと小夜にぃが気になったのか僕に聞いてきた

一藥｢ん…？ああ、政府から"出陣をしろ"という命がきてね。でも、お兄さんたちは怪我が酷いから無理かな？って思って…僕っちが行けば出陣されたことになるかなと…｣

乱｢ボクやみんなに言えば良かったのに…｣

そう、言われても…

一期｢私などがまだ、信じていませんでしたからね…しかし、あなたは子供です。危険なことはしないでください…｣

一藥｢子供じゃ…ないもん。それに、みんながまた…怪我されても困るんだもん……｣

加州｢なーに拗ねてんの。一藥はまだ、子供でしょ？十になってても俺らからして十分子供だよ？(ｸｽｯ｣

山姥｢そうだな…｣

小夜｢十？｣

歌仙｢まだ、幼子じゃないか…！｣

一藥｢だーかーらー…｣

加州｢諦めなって…(ｸｽｯ｣

山姥｢だな｣

もう…

まあ、いいかな…？

一藥｢あれ…？あの人は…？｣

乱｢あの人？｣

いっていいのかな？

一藥｢……五虎にぃ｣

歌仙｢君は誰を知っているんだい？生まれた本丸の刀剣を…｣

一藥｢数振りしか知らないよ…？三日月お兄さんは名前を聞いてわかったけど…｣

一期｢五虎退は…今、燭台切殿に見てもらっています…｣

乱｢怪我…酷くてね。寝込んでて…｣

一藥｢え…ここに居ていいの？いち兄と乱ねぇ｣

山姥｢只でさえ…燭台切は厄介だ。一番、ひどい目にあっていたからな…闇堕ち寸前だ｣

加州｢闇堕ち？｣

小夜｢憎しみ…等の塊…｣

歌仙｢こらこら…それじゃあ、わからないだろ？闇堕ちとは、元の主と会いたい…過去を変えたい…等の気持ちが大きくなったりするとなりやすくてね。しかし、燭台切の場合は違う…分かるかな？｣

加州｢……小夜の言った憎しみ？｣

歌仙｢まあ、そんな感じだね。だから、もし…一藥が彼に見つかれば一大事だ…｣

すると…

？？｢誰が…一大事だって…？歌仙君…｣

ｶﾞﾗｯ

皆｢！？｣

乱｢ぁ…燭台…切…さん…！｣

そう、入ってきたのは…

今、話していた燭台切光忠…

一藥｢やあ…お兄さん…来ると思ってたよ｣

燭台｢…黙れ。人間が…！｣

突然、黒い靄がお兄さんの周りに現れた…

山姥｢あれだ…｣

一期｢燭台切殿…！｣

あれは…寸前を越えてるよね…

一藥｢ねえ、お兄さん…｣

僕っちは立ち上がってお兄さんの前に出た

勿論、本体である小太刀を持ってね

加州｢ちょ、一藥…！｣

っ！気が強い…

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