気付いて 3【Kanta&Silk】 ページ6
彼女が、何か口を開こうとした。
その前に、
「なんちゃって。」
と、微笑んで見せる。
それから、ズキズキ痛む胸を抑えつけながら、
「ドッキリ大成功!」
と、大きめに言って、次はシルクを見た。
彼の顔が、どんなだったかなんて、覚えてない。
俺は、その、から元気のまま、
「本当っぽかったっしょ?」
と、彼女に問いかける。
すると、彼女の顔は、みるみる和らいで。
「本当に。びっくりした。」
と、言った。
これで、もう、
君に、本当のことは、言えなくなってしまった。
俺は、現れそうになる涙をぐっと堪えて、再度シルクを見る。
彼は、手で胸を押さえて、
「焦った〜。」
と笑顔を作りながら、背もたれにもたれかかっていた。
「え、シルクも気が付かなかった?」
彼を指さす。
声が裏返るのだって構うもんか。
「ぜんっぜん。」
彼は、そう言って無邪気に笑う。
そしたら、隣から楽しそうな彼女の笑い声も。
「いや、本当だったら、マジどうしようって思ったわ。」
と、言ってシルクが前髪をかきあげた。
俺も、はははと、わざと声を上げて笑う。
笑う。笑う。
どうしても、この胸の痛みは取れないって知ってるけど。
どうしても、Aを自分のモノに出来もしないってことも知ってるから。
今だけは。
君の隣で、
この忍ばせた想いを、悲しませて。
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
どうも、皆様。wakameです。
まず、ごめんなさい!!
めっちゃ長くなってしまった…!!
(2篇には、おさめるつもりだったのですが…泣)
短編に仕上げるの下手すぎて、
本当にごめんなさい!!
楽しんでいただけたら、幸いです。
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夜神月 桜花(プロフ) - 柚子さん» 有り余ってますよねー。れやーとちゃんの言う事にも納得! (2018年1月9日 22時) (レス) id: 4397742930 (このIDを非表示/違反報告)
柚子(プロフ) - 本当にそうです、可愛いところが有り余ってます。そこが大好き! (2018年1月9日 22時) (レス) id: 5b8337cc04 (このIDを非表示/違反報告)
夜神月 桜花(プロフ) - りんごおさん» コメント有り難うございます!!これからも、皆で頑張っていきます!! (2017年12月10日 14時) (レス) id: 4397742930 (このIDを非表示/違反報告)
りんごお - どのお話も好きです!もう大好きですっ! (2017年12月10日 11時) (レス) id: 24217c8306 (このIDを非表示/違反報告)
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