おつかい。 長男編 ページ10
貴方side
はじめて裕におつかいを頼んだのは年少さんの時。
信五が熱出して、買い物に行けんかったんよなぁ。
「裕〜？お願いがあるんやけど。」
さっそくおつかいの交渉。
裕「ふぇ、、ぼく、ママおらんと嫌やぁ、」
まぁこうなるとは思っててん。
「でも、信五お熱でつらいつらいやからリンゴ買ってきてほしいねんなぁ。」
そういうと、ベビーベッドの方をちらっとみた。
ベットで真っ赤な顔して寝てる信五を見て
裕「しんちゃ、ちゅらいちゅらい？」
「せやねん。お兄ちゃんがリンゴ買ってきてくへたら、元気出ると思うねんなぁ、、」
裕「、、りんご、かってくる、、」
そういった裕を見送ったあの日は忘れられへん。
リュックを背負った小さな背中を見えんくなるまで見送ったっけ。
なかなか帰ってこない裕を、信五背負って家の前で待ったあの時間。
案外調子乗るところあるから、道草してるんか。
転んで泣いてるんか、、。
もう不安でしょうがなかったその時、遠くの方からよちよち歩いてくる可愛い可愛い我が子。
「裕〜！おかえり〜！」
そういって家の前で両手を伸ばして待っていると
裕「、、、ママぁー！」
私が見えた安心感から泣きながら私の胸めがけて猛ダッシュ。
しっかりとおつかいをしてきた裕をぎゅーっと抱きしめた。
忠「はぁっ、、裕が買ってきたりんご、うまいなぁ、、泣」
たぁくんにも食後に裕が買ってきたりんごをだして、今日の話をすると
泣きながらリンゴ食べとったわ。笑
後々商店街の八百屋のおじちゃんから話を聞くと
ずっと泣きそうな顔しとったけど「信ちゃんがお熱やから！」って頑張っとったんやって。
泣き虫甘えん坊の裕がよく頑張った1日やったな。
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ゆかり(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！リクエストなのですが、裕くんの初デートや、そこを見てしまった大倉夫婦の話とか読んでみたいです！ (2020年8月4日 20時) (
レス) id: 68b1c55571 (このIDを非表示/違反報告)
Ryuhei love Shota(プロフ) - リク。裕がお兄ちゃんになった瞬間と赤ちゃん返りのお話お願いします (2020年8月4日 1時) (レス) id: 60d6dfd76d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逢碧 | 作成日時：2020年8月2日 23時
