会いたい人は...５ (ページ8)

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G ページ8

真【クォン君？】

G【あぁ。】

真【今、大丈夫？】

G【すぐ折り返す】

部屋を出て、ロビーに向かった。
折り返すと即座につながった

真【Aと一緒よね】

G【あぁ。今、バニョレージョのホテル】

真【カイトさんから電話がきたの。Aを探してる...。Aは？】

G【今、眠ってる】

真【..そう。A、カイトさんの事...】

G【お前...知ってたんだろ？】

真【...】

G【何で黙ってた】

真【...】

G【Aに、何で黙ってたんだって聞いてんだよ】

真【...】

G【親友じゃねぇの？】

真【親友よ】

G【...】

真【Aに言えなかった...
どれ程信頼してるか知ってるから...。
カイトさんに問いただしたの。
カイトさん、否定しなかった。
だけど、Aとは、別れたくないって...必ずきちんとするからって。
私、許せないって思った。今すぐAに言わなきゃって、何度も思ったけど..
とっくにAは、カイトさんの変化を感じてたの。
だけど、必死にカイトさんを信じようとしてた。
それ見ると、どうしても言えなくて...
Aが知らないうちに、何も無かった事に出来るなら...、
Aが、傷つかないで済むなら、
言わない方がいいんじゃないかって...】

真由美も辛かったんだ...

真【私が決める事じゃなかったね...】

G【悪かった。ひどい言い方した..】

G【FB見たんだ。】

大きな溜め息をついて

真【私もそれで気づいた】

G【確かに匂わせみたいなの多かったけど...決定的なものなんて無かったのに、A、すぐ電話して別れようとしたんだ。話し合いすら無かった...何を見たんだ？】

真【たぶん...ケーキ】

確かにあった。

G【それ？】

真【UPされた日...カイトさんの誕生日なの。Aと会う約束だったけど、都合が出来たって言って来なかった。A、張り切って料理やケーキ作ってたんだけど...】

G【あの野郎...】

真【カイトさん、明日、イタリアに来るって...】

G【...】

真【Aに伝えて】

G【...】

真【...】

G【俺も話がある】

真【...悪いけど..Aとカイトさんの問題よ。】