会いたい人は...５ (ページ49)

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G ページ49

公園の噴水の縁に座って、通りすぎる人達を眺めていた。

考える事は、Aの事ばかり

酷い言葉で傷つけてしまった。

冷静になれば、

何故、あんな事を言ってしまったのか...

何故、ちゃんと話を聞いてやれなかったのか...

何故、信じてやらなかったのか...

後悔ばかりが襲ってくる。

早く、謝りたいと思うけど...今更、どの面下げて会いに行けばいいのか...

そう考えてしまうほどの酷い言葉をぶつけてしまった。

胸のポケットに入れておいたスマホが目に入った。

あぁ...Aのスマホも返してないや...

じっと、Aのスマホを見つめていると、突然の着信にびっくりした。

真由美...

俺は、通話にドラッグした。

真「もしも～し。おはよ～！」

G「おはようございます」

真「え？...あぁ～、クォン君ね～(笑)ふ～ん(笑)そうなったか～(笑)ま、いいんじゃない？(笑)」

G【...】

真【何よ。テンション低いわね。上手くいったんでしょ？】

G【...始まった途端、終わった感じ...】

真【はぁ？...何やってんのよ...ずっと好きだったんでしょ？あなたバカなの？】

G【あんまり苛めんなよ...俺、泣きそうなんだから...】

真【...って事は、Aは、もう泣いてるわね】

G【...】

真【Aに変わって】

G【いない】

真【何処にいるのよ】

G【たぶん..家】

真【あなたは？】

G【どこか分かんない...】

真【はぁ...何が見える？】

結局、真由美に迎えに来てもらった。

ホテルのロビーで一連の事を話した。

G【...】

真【んで？どうする気？】

G【...】

真【どうしたいの？】

G【謝りたいけど...】

真【けど何？】

G【カイトさんと一緒だと思う。】

真【だから何よ】

G【...】

真【カイトさん、Aに許してもらうために、なりふりかまってないけど...いいの？】

G【良くない...】

真【随分、自信がなくなっちゃったのね(苦笑)】

G【...】

真【やめといたら？】

G【え？】

真【今のあなたにAは、手に負えないから】

G【...】

真【言っとくけど、あの人、自分で気がついてないだけで、どうしようもなく、もてるのよ。それに全く気がつかないAも、どうかしてるけど...】

G【...】

真【あなた、以前のカイトさんとそっくり。結局、嫉妬で潰れちゃうわ】

自分でも、そう思った。