Y ページ42
空港で、フランス便の到着を待っている。
真由美さんの代わりにクォンさんの迎えに来た。
あの話し合いの日から会っていなかったので、少し緊張する。
あれから、軍に入隊したって聞いたけど、除隊したんだね。
元気にしてたかな？
線の細い感じのクォンさんからは想像つかないけど、勝ち気で負けず嫌いだから、きっと大丈夫だったよね。
あれから２年か...あっという間だったな...
歳を重ねるにつれて、年々時間がたつのが早く感じるようになるんだよね。
ん？もしかして、私だけ？
もう、気がつけば41...
体が重力に逆らえないのか、いろんな部分が下がってきた
窓に映る自分の姿を眺めた。
頬を両手で、ぐっと上げて..これは、20代。
頬を両手で、ちょっと上げて..これは、30代。
頬をそのまま..はい、40代。
はぁぁ...
年取ったなぁ...
そんな遊び(？)を繰り返してたら、
前方に立ち止まって、私をガン見してる人が...
あ、ここ空港だった！
また、自分の世界に入ってしまった！
恥ずかしくなり、こそこそとその場から離れようとすると
【どこ行くんだよ】
その声は...？
振り返ると、クォンさんの姿
【クォンさん？！】
嬉しくて、クォンさんに駆け寄った。
【まったく...相変わらずだな(苦笑)..A】
そういって、私の髪を優しく撫でた。
久しぶりに会ったクォンさん
直視出来ないほど、素敵になっていた。
G【元気だった？】
A【クォンさんは？】
G【元気がない軍人って...ありえないでしょ(笑)】
A【そうだね(笑)】
G【カイトさんと上手くやってる？】
A【うん。クォンさんは？】
G【ん？俺？】
A【彼女とか出来た？】
G【...俺、男だらけのとこにいたんだけど、出来てたら逆にやばくない？】
A【確かに(苦笑)】
G【だいぶ雰囲気変わったな...】
A【私？】
G【うん。】
A【真由美さんにしごかれたからね(笑)】
G【俺なら耐えられなそう(笑)】
A【私だって、耐えれてはいないよ(笑)でも、もうやめるっていう方が怖い(笑)】
G【...でも、綺麗になった】
A【..えへへ..ありがとう(照)】
G【照れてんじゃねぇよ、いい歳して(笑)】
A【もう！どうして、一言多いの？喜んでるんだから、そっとしといたらいいでしょ？(怒)】
クォンさん、お変わりなくて何よりです(怒)
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作者名：yui | 作成日時：2017年11月20日 14時
