Y-M ページ17
真「カイトさんには言ったの？」
A「もう、会わないとは言った」
真「...それでいいの？」
A「うん。カイトさんに危険が及ぶ可能性があるだけで嫌」
真「...カイトさんが好きなんでしょ？」
A「...」
返事はせずに俯いた。
真「伝えないままでいいの？」
A「私の気持ちなんて、どうだっていい。」
真「カイトさんの気持ちは？」
電話のカイトさんを思い出していた。
私を好きなのかと誤解してしまいそうで苦しくなる
A「カイトさん優しいから...私が居たら、自分の事、後回しにしちゃう...これからはカイトさん自身のために生きてほしい」
真「勝手ね」
A「...」
真「そんなに想ってるんなら、離れるべきじゃないわ」
A「...ゴメンね。勝手なのは百も承知なの。これからは私の事は私が決めるから」
私の言葉に驚きの表情で私を見ていた真由美さん
真「なかなか言うわね(苦笑)」
困ったように笑った。
真「...私、カイトさんが好きなの。」
A「...うん。」
真「居なくなるなら遠慮しないわよ」
真由美さんが本気なのが伝わって来て、やっぱりダメ！って、言いたくなる自分を押し込めた
A「...今は、頑張ってとは言えない...、でも、真由美さんも、カイトさんも、幸せになってほしいとは思ってる」
真「後で、後悔したって遅いからね」
A「泣くかもね(苦笑)」
真「想像するだけで、怖い(笑)」
A「怖いって！(怒)」
真「想像してみてよ(笑)」
A「...確かに..怖いかも(苦笑)」
真「それでも行くの？」
A「うん。」
溜め息をつきながら
真「歳とると、頑固になるのね...」
しみじみ言うもんだから
A「歳は関係ないのよ！(怒)」
真「わかったから、落ち着いてよ(笑)」
バスの中だって忘れてた(汗)
A「スミマセン」
他の乗客に頭を下げた
真「まったく...何でこんな人にいつも負けちゃうのかしら」
A「？」
真「しかも、当の本人は、そんなこと気がつきもしないのよね(苦笑)」
A「え？何が？」
真「最悪...だけど最高ね(笑)」
A「？」
真由美さんの言葉は、よくわからなかったけど、真由美さんときちんと話が出来て良かったと思った。
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作者名：yui | 作成日時：2017年11月20日 14時
