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G ページ10

眠れぬ夜は長い。

そもそも眠ろうとしてない


Aは、これからどうなるんだろう。

沈み行く船をただ見守るしか出来ないような...そんな感覚?

A自身が望んでないんだ。

俺にはどうする事も出来ない


Aが助けを求めたら?

...やっぱり、正直、俺にはどうする事も出来ないと思う。


重すぎるんだよ

背負ってるものが...

こんな女、支えられる訳ない

...

なのに、何でかな...

Aを想う事がやめられない

...

...

ここまでくると、流石に気づいちゃうよな...


俺、Aが好きなんだ。

そして、一方的に振られたんだな。


気がつきたく無かったよ

気がついた途端、襲ってくるんだ

苦しくて

悲しくて

それでも諦められない

失恋の痛みが...


暗闇に堕ち始めた俺を

救うかのように電話が鳴った。

ヨンベ『順調?(笑)』

このテンションの違い...説明すんのしんどい...

G『...』

ヨンベ『何?振られた?(笑)』

ヨンベよ...笑って聞く事か?

G『そんな簡単な事じゃなくなってるし...』

ヨンベ『何、どうしたの?』

G『かなり、ハードだけど...聞く?』

ヨンベ『何か、緊張するじゃん』

今日の出来事とAの過去について話した。

ヨンベ『...マジか...』

流石のヨンベもその一言しかでなかった

G『もはや、友達だの、恋愛だの言ってる場合じゃないだろ?』

ヨンベ『うーん...』

G『俺にはどうする事も出来ないし』

ヨンベ『...』

G『重すぎるんだよ。』

ヨンベ『...』

G『...』

ヨンベ『大丈夫か?』

G『...』

ヨンベ『辛いよな』

G『ヨンベ...俺...』

堪えきれず、涙が溢れた。

ヨンベ『あぁ』

俺が何を言いたいのかわかってるようだった。

ヨンベは、ただ黙って俺が落ち着くまで待っていてくれた。


この涙が

失恋の涙なのか

Aの境遇への涙なのか

そんな区別は、どうだっていい


ただ泣くしか出来ない俺の脳裏には


最後に見たAの姿が浮かんでいた。

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作者名:yui | 作成日時:2017年11月20日 14時

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