今日:9 hit、昨日:11 hit、合計:50,610 hit
小｜中｜大
7G ページ7
リナとの電話を切った後、暗い部屋でただ座っていた。
リナとやり直す気持ちはない。
別れる事に罪悪感はなくても、やっぱり好きで付き合った相手だ
別れを決めた後味の悪さからは、逃れようがない。
それでも、俺には、落ちている時間は無かった。
帰国の準備を始めよう...
一刻も早く、社長と話をしなければならない。
ベッドから立ち上がり、部屋のカーテンを開いた。
昨日の雨が、大気中のゴミを洗い流したかのように、澄んだ青空が広がっていた。
今日が最後か...
ここからの景色が好きだったな
少し感傷的になってる自分が滑稽に思えたが、
ふと、Aを初めて見た屋上を思い出した。
ベッドルームを出て、角部屋のゲストルームに向かいながら、ほんの数日前の出来事を思い返していた
Aを初めて見た時、おばさんとかっていってたな俺(笑)
それ話したら、絶対説教される(笑)
Aを思い浮かべるだけで、笑顔になる自分
に気がついた。
A、今なにしてる？
スマホをタップしたが、やはり繋がらない。
A、俺、お前に逢いたいんだ...
角部屋のカーテンを開き、屋上に目をやった...
心臓が大きく跳ねた。
A！
屋上にAと真由美の姿があった
A
俺は、急いで部屋をでて、屋上への廊下を全力で走った。
何度も間違えながらも、屋上までたどり着き、勢いよくドアを開けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yui | 作成日時：2017年11月9日 17時
