会いたい人は...３ (ページ6)

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真由美さんと一緒に室長室を出て、
以前、ユキちゃんと一緒にきた屋上に誘った。

A「何であんな事言いに来たの？」

真「何が？」

A「真由美さんには、関係ないじゃない！」

真「関係なくないわ。私だって一緒に飲んだんだから」

A「私しかバレてないんだから、黙ってれば良かったのに」

真「どうするか決めるのは私」

A「何でそんなに真っ直ぐなの？キャリアに傷つくじゃない」

真「さっきも言ったわ。どう考えるかも私が決めるの」

真「逆の立場だったら、あなたもこうしてたでしょ？(笑)」

A「...」

真「これ以上、あなたに劣等感を持ちたくないから」

A「どういう意味？」

真「気持ちの上だけでもAさんと肩を並べたいのよ。ここで黙ってたら、私は、あなたと対等になれない」

A「言ってる意味わからないし(怒)」

真「簡単にいえば、友達でしょ？って事(笑)」

思ってもいない言葉だった。
泣きたくなるくらい辛い状況なのに、
嬉しさが勝ってしまった。

A「何それ...分かりづらいよ...でも、ありがと..」

堪えられず溢れた涙

真「泣かないでよ...いい歳して(笑)」

A「歳は、関係ないのよ！(怒)(笑)」

自宅待機の女が二人...

一人で背負うには重すぎて、決して笑えない状況だったに違いない。

二人...いや、友達と一緒ならば、これほどまでに心強いのか...

人との繋がりが増える毎に、強くなれそうと思う自分がいる。

帰り際

真「ねぇ、辞めないよね？」

私を振り返り、真剣な表情で聞いた

A「...私、」

答えかけた時、屋上のドアが勢いよく開いた。
あまりの激しさに、声も出ないくらい驚いた私達。

そこには、息を切らしたクォンさんが立っていた。