会いたい人は...３ (ページ49)

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48Y ページ49

報せは、一本の電話だった。

受話器を持ったまま、時が止まってしまった。

ケイが死んだ？

.....

死んだ

.....

死んだ

.....

言ってる意味がわからない

！！

お腹に激しい痛みが襲い、その場に崩れ落ちた。

赤ちゃん....

薄れ行く記憶の最後に目にしたものは、

足に流れる赤い血。

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目が覚めると、真っ白い天井が目に入った。

夢だった...

【ケイ】

ケイの名前を呼ぶ

ケイの返事が聞こえない

【ケイ？】

【ケイ！ケイ！！】

お母さんが、慌てて病室に入ってきた。
泣きながら私を抱き締め、

母【A、...ケイは...いないの】

【嘘...嘘...さっきのは、夢なの。怖い夢...赤ちゃんも元気...】

お腹に手をやると、鈍い痛みが...

【...赤ちゃん？】

【...】

母【........】

黙って、お母さんは抱き締める力を強めた

いやぁー！！！！！！！！

病室中に響き渡る絶叫

私に、それ以降の記憶はない。

私の中の時が止まった。

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私が退院できたのは、それから一ヶ月以上たってからだった。

ケイの葬儀も終わってしまっていた。

しばらくして、あの男の裁判が行われる事を聞いた。

お母さんは、行かない方がいいと止めたけど、どうしても行かなければならないと思った。

なぜ、ケイを殺したのか

なぜ、ケイは死ななきゃならなかったのか

なぜ、私からケイを奪ったのか

なぜ、私を殺してくれなかったのか

納得なんて出来るはずはない。

だけど、どうしても行かなければならない

一生涯許さない