会いたい人は...３ (ページ5)

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ホテルの支配人が謝罪に来た。

ホテル側の不手際とA達の責任についての謝罪だった。

俺は、マネヒョンが制するのも聞かず、
Aとは友人で、この時も帰ろうとするAを無理に引き留めていたと伝えた。
Aには何の落ち度も無いことを話し、責任を問わないようにお願いした。

情報が漏れたのも、自分の行動に問題があったためで、決してホテル側に責任が無いことも伝えた。

俺の話で、A達の責任を問われずにすむ事を祈った。

SNS上では、Aの情報を探るのに躍起になっているようだった

今すぐ何かしらの手を打ちたいが、マネヒョンが言った通り、俺に出来ることが無いことが歯痒かった

何もかも手に入れたような気になっていても、いざとなったら、俺一人では何も出来ない

Aの特定がされる前に、何とかしないと...
俺が出来ることは...

マネヒョンに
『今日中に帰国する。今日中に社長と話出来るように手配して』
そう告げて、ベッドルームに戻った。

今、この時にもAが窮地に陥ってると思うと、昨日の自分の行動を悔やんだ。

ベッドに腰掛け、スマホを握りしめた

Aの番号をタップしたが、繋がらなかった。

真っ暗な画面を見つめていると、画面が光った
急いで画面をみると、リナからだった

ﾘﾅ【ジヨン？】

G【...あぁ】

ﾘﾅ【あの動画何？】

G【...】

ﾘﾅ【あの人、誰？】

G【...友達】

ﾘﾅ【友達って...おばさんじゃない】

G【歳は関係ない】

ﾘﾅ【ちゃんと説明して】

G【...何もやましい事はないよ】

ﾘﾅ【当たり前でしょ！何かあったらおかしいわよ！】
リナの声が耳に障る

G【なぁ、後で連絡するから...】

ﾘﾅ【イヤよ！今聞きたい！】

G【...】

ﾘﾅ【大体、おばさんのくせに、ジヨンに近づくなんて...気持ち悪いのよ！】

ﾘﾅ【ジヨン、もう関わらないでね】

俺の気持ちを考える事なく、ただただ自分の言いたい事のみを押し付けるリナ

俺は、もう、この人のどこが好きだったかさえも思い出せない。

G【...悪い、お前と話す事ないわ】

ﾘﾅ【どういう意味？】

G【言葉通り】
電話を切った。

電話と同時にリナへの気持ちも切れた瞬間だった。