34Y ページ35
昼休みにホテルの近くの公園で待ち合わせた。
待ち合わせた場所に行くと、すでに彼女達の姿があった。
私の姿が見えると、ばつが悪そうにベンチから立ち上がった。
公園には、朝の騒ぎを聞き付けた真由美さんが、自分も行くと言ってついてきてくれた。
真由美さんが来ることを知らなかった彼女達は、少し動揺してるようだったけど、
真「私の事はお構い無く。お互い、言いたいこと言いなさいよ。ただし、この人に危害を加えそうになったら、ただじゃおかないわよ」
静かに真顔で言う真由美さんの迫力は、凄い。
「はい」
震え上がる二人の姿を見て、
こんなに可愛らしい子達が、あんな事を続けていたのか不思議に思った。
A「あの...ロッカーは、あなた達が..？」
a.b「...」
A「違うの？」
a.b「...」
真「ねぇ、黙ってたらわからないじゃない。」
ちょっと...真由美さん(苦笑)
二人の様子を見ると、
一人は、悔しそうな表情で、持っているバッグの取っ手を両手で握りしめている。
一人は、下を向いてしまって、表情まではわからない。
A「私、あなた達に何かした？」
a.b「...」
A「気付かないうちに何かしてたら、言ってほしいの」
a「...別に」
b「.....つく...」
俯いていた子が何か言った。
だけど、その声は小さすぎて
A「え？」
聞き返そうと思った瞬間
b「ムカつくんだよ！」
彼女の豹変ぶりに私や真由美さん、もう一人の子さえも驚いていた。
真由美さんが、スッと私の前に出て私を庇うように立ってくれたのがわかった。
私は、何も言えなかった
b「あんたなんかが、ジヨンのそばにいただけでも許せない！」
b「私だって、同じホテルにいたのに...」
b「仕事場で、いい歳して色目つかってんじゃねぇよ！」
b「あんたなんか、ジヨンに相手にされるわけないでしょ！」
堰をきったように彼女の口から投げつけられる言葉に胸が苦しかった。
b「あんたなんか居なくなればいい...」
最後に静かにそう言って、俯いた。
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作者名：yui | 作成日時：2017年11月9日 17時
