会いたい人は... (ページ34)

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YOU13 ページ34

スタッフルームに戻り、事の顛末を大月さんに報国し、謝罪した。

そこにいた全スタッフの顔色が変わった。

しばらく目を閉じて考えていた大月さんは、

「君達に落ち度は無かった。
それは安心してほしい。
だがね、ホテルはお客様あっての仕事だ。
お客様のお気持ち次第という事があるのも理解してほしい。」

そう私達に告げ、佐伯君を連れて謝罪に向かった。

私と結城君は、何とも居たたまれない気持ちで
俯いていると、

目の前に差し出されたコーヒー

真由美「コーヒーいかがですか？」

優しい目をして微笑む真由美さん

真由美「ホテルマンやってたら、色々な事ありますよね。たとえマニュアル通りにしてたって、上手くいかない事なんて良くある話なの。そうですよね？Aさん」

A「...」

真由美「ほら、まだ何も決まらないうちから、凹むの止めてもらえますか？(笑)」

結城「すみません...」

真由美「何か決まるまでは、スタッフのままですよ！これ飲んだらサボってないで働いて下さいね(笑)」

結城・A「ハイ❗」(泣笑)

周りのスタッフも、口々に励ましてくれた。

真由美さんの優しい心遣いに救われた思いだった。