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YOU1 ページ1
ピピピピ....
鳴り響く目覚ましの音で重い瞼を開ける。
カーテンもない窓からは、眩しいくらいの朝陽が射し込んでくる。
ベッドから身を起こし、ベッドチェストの上に１つだけ置いてある もう動く事がない腕時計に「おはよう」と声をかけた。
この家には、不釣り合いな小さな冷蔵庫から取りだしたミネラルウォーターをコップに注ぐ。その水を飲み干し、まだ目覚めない頭に手をおきながら部屋を見渡した。
何もない大きな空っぽの部屋。
今日、何処かへ引っ越すと言っても驚かれないだろうと思う。
一人では持て余してしまう...大きな箱。
寂しさや切なさを煽るだけのこの部屋から、私は、抜け出す事が出来ない。
この部屋と同じように空っぽな私。
毎日同じように一日一日を消化していく。
後どれだけ消化すれば、貴方に会える？
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作者名：yui | 作成日時：2017年10月22日 22時
