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彼奴らを睨み続けていれば、行こうぜと立ち去る。


私は結局何も出来ずにただ立っているだけだった。


彼奴らも同じ目に合えばいいのに。


なんて事を思いながらしゃがみ、そっと順平の頭を撫でる。



「怪我酷い。保健室行こう」

「うん」




この間だってこうやって保健室に行った。


なのに誰も虐められてるなんて信じてくれない。


あの時は煙草を押し付けられたのに。


親のせい、濡れ衣を着せる為。



そう言って見て見ぬふりをする教師達に腹が立つ。







これが高校二年の夏真っ只中の話だった。







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作者名：八重樫 | 作成日時：2021年3月4日 1時

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