くのたま教室の最年長は序列が低い故…【RKRN】

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会計委員会から手荒な真似をせずに予算を全額もぎ取った我々用具委員会。後輩たちは会計室の外に押し出されてしまったからまだ状況を知らないだろうけどまずは私と食満先輩で喜びを共有する




食満「戦う用具委員会としては新たな試みだったがよくやった！A！」



「お役に立てて嬉しいです！」




潮江「…外でやってくれ。それと名字、学園長の庵まで着いてきてもらうぞ」





「その必要はありません」





田村「何！？あそこまで脅しておいてやはり着いてこないはなしだぞ！？」




「ちがうよ、私が着いていく必要がないだけ…潮江先輩、会計委員会の予算案は元々、どこに仕舞われてたんですか？」





ここで尋ねるのは私が"知るはずのない"会計委員会の予算案の隠し場所。




潮江「……やられた」




「予算会議が決まった時からずっと会計室にいらした潮江先輩からどうやって予算案を奪うんです？」




潮江先輩がため息をつきながら机の中から取り出したのは会計委員会の本当の予算案だ。
ちなみに先ほどのダミーは私が書いたものだ。字は綺麗には書けなくてもいくらでも汚くは書けるのだ。




食満「予算会議で気張りすぎたな、予算は全額いただいたぞ！」



「いただいたぞ！みっきー！」




田村「みっきー呼びを今すぐやめろ！」





「私に予算会議で勝ったらいいよ！」




_____

しんべヱ「田村先輩とA先輩が仲良くすれば来年からの予算会議は平和になるのに」




左吉「そんな単純な問題じゃないさ」




平太「それにA先輩が一方的に田村先輩をおちょくってるように見える…」




喜三太「ああいう関係が仲良しっていうんじゃない？」




団蔵「四年生の先輩方は本当は仲良しだけど競い合うと面倒だからなあ」




作兵衛「四年生が団結するのはA先輩に関わる時だけなのも厄介な話だ」




左門「そうそう…本当、怖いくらいA先輩煩悩だから困っちゃうよ」


_____
(その夜)



綾部「潮江先輩を騙して全額可決…」



平「三木ヱ門もAに踊らされるなんてまだまだだな」



「食満先輩がたくさん褒めてくださったよ、初めて私も全額いただけてね」




綾部「くのたま教室の時の経費は予算会議と別な時期にAが潮江先輩に頼んでたんだろう？」




「あぁ…あの頃は全然もらえなかったよ」





綾部「どうして？」





「…くのたま教室の最年長は序列が低いから」




『………』



「なんとか言いなさいよ！」

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