くのたま教室の最年長は序列が低い故…【RKRN】

予算会議 ページ45

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富松「えぇ！？予算会議が始まるんですか！？」




「作兵衛、静かに！！予算会議が始まるなんてあまり大きな声で言わないで！！！」




富松「…お言葉ですが、名字先輩の声の方が大きいです」





先ほどまで会計室で遊んでいた私は突如予算会議が始まると言う噂を聞きつけた食満先輩に回収され、今度は私が後輩である三年生の作兵衛を回収しているところだ。




「一年生は食満先輩がお迎えにいかれているから早く私の部屋に行こう」




富松「先輩の部屋、ですか？」




「そう、一人部屋だから他の委員会と会わなくて済むからね」




私たちが向かうのはこの通り、私の部屋だ。
用具委員会は基本外で活動しているから体育委員会だとか生物委員会に作戦を聞かれたり、妨害されかねない。
私の部屋なら勝手に入ってくるのは喜八郎くらいだし…彼は彼で作法委員会として集まっているはずなので、絶好の会議場所だと言うわけだ。





富松「名字先輩も予算会議の恐ろしさはご存じなんですか…？」




「経験したことがないからこそ、怖い噂ばかり聞いていてね。怪我人が出るとか出ないとかのレベルでしょう？」





富松「そうですね…しかも今の会計委員長の潮江先輩と我々の委員長は折り合いが悪い……先輩のおっしゃる通り怪我人がでかねません」





「その時は私とみっきーが両委員会の盾になるよ」




富松「み、みっきー？田村先輩のことですか…？」




「正解！…よし、ここだよ」




長屋に差し掛かれば、委員会活動に慌てて向かう生徒ばかりで私たち二人は逆走をしていた。そのおかげでここ一帯には今誰もいない。話し合いをするにはもってこいだ。




…


食満「A！入るぞ！」




『失礼します！』




「こんにちは、先輩ここまでわざわざありがとうございます」





程なくして一年生三人を迎えに行っていた食満先輩が私の部屋までやってきた。…一年生は緊急の収集にワクワクしている様子だ。




食満「先ほど用具委員会の顧問である吉野先生とお会いしたが、正式に予算会議のお達しが出た。開催されるのは明後日、それまでに予算案と会計委員会から可決をもらうための作戦会議をするぞ」




『おー！』




元気な声が部屋いっぱいに響く…一年生はおそらく予算会議のことを運動会か何かだと思っているみたいだ

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