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潮江先輩に背中に文字を書かれた瞬間、くすぐったさが勝ってしまいそれどころではなくなった
団蔵「A先輩って結構くすぐったがり屋さんなんですね」
「そうなのかなぁ…」
潮江「これでは話にならんな」
左門「そもそも潮江先輩は答える側をやらなくては意味がないのでは…?」
田村「やめろ左門、これ以上二人を触れ合わせるな」
左吉「普段はそんなにくすぐったくないんですか?」
「そうなの……先輩!私、先輩のせいで背中が敏感になりました!」
潮江「言い方が全て間違っている!」
なんだか最後の最後で負けてしまった気がして悔しいが、十分時間は潰せた。居た堪れないしこれ以上委員会の邪魔をするわけにはいかないから部屋に戻るか
そうして立ち上がってお世話になった会計委員に挨拶をしようとしたところで再び会計室の扉が勢いよく開く
食満「A!!文次郎に何をされた!?」
「食満先輩!」
潮江「先に言っておくが俺は何もしていないからな」
団蔵「何もしていないは嘘じゃないですか?」
潮江「団蔵!」
会計室に入ってきたのは私の所属する用具委員会の委員長、食満先輩だ。潮江先輩とは犬猿の仲なのにわざわざここへ足を運ぶなんて…
「どうされたんです?」
食満「あ、あぁ…文次郎、先ほど会計委員会の顧問の安藤先生と学園長先生が話をされているところをたまたま見かけてしまったんだが……」
潮江「なに!?」
田村「またですか!?」
左門「大変だ!!」
まだ先輩が話している途中なのに三人は大慌てな様子だ。
食満先輩も深刻そうな顔をしているけど…
『予算会議が始まる!!』
団蔵「予算会議…?」
左吉「お前は本当に何も知らないんだな」
「二人って仲良いねえ…平和だ」
なるほど予算会議が始まるのか。ふうん……
「え!予算会議!?あの予算会議ですか!?」
食満「そうだ。ちょうどAや他の用具委員会を集めようと思っていたから良かった。…会計委員長、これは戦う用具委員会からの宣戦布告だ。絶対に今回こそ予算案を全て可決してもらうからな!!」
「もらうからな!!みっきー!」
田村「やめろ!」
潮江「お前たち!今すぐ席につけ!時期に安藤先生がいらっしゃるぞ!」
一瞬一年生と同じく全く知らない反応をしてしまったが、私でも知っている。
ついに経験できるのか…
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八重(プロフ) - ゆずこしょうさん» ありがとうございます〜!ご期待に応えられるように頑張ります! (3月21日 22時) (レス) id: 6efa099dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこしょう(プロフ) - こんな作品待ってました!これからも頑張って下さい! (3月21日 13時) (レス) @page32 id: e261693cf6 (このIDを非表示/違反報告)
八重(プロフ) - リンちゃんなう!さん» 嬉しいコメントありがとうございます!ぜひこれからもよろしくお願いします! (3月20日 22時) (レス) id: 6efa099dc1 (このIDを非表示/違反報告)
リンちゃんなう! - 夢主ちゃんの性格が好みです!楽しくて一気読みしました!続き楽しみにしてます^^ (3月20日 17時) (レス) @page22 id: 99c0a2ef87 (このIDを非表示/違反報告)
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