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綾部「あの後輩大好きで気配りばかりしてるAが」
平「後輩に団子を買わないだと…?」
綾部「金欠?」
「違います!」
話の続きは帰路についてから、広い道に三人広がって話す。
「今までは後輩たちに差し入れって当然のようにしていたけれどそれは後輩の可愛さはもちろん「私なんかと話してもらうんだからお菓子くらい…」って気持ちが強くて」
平「信じられない…」
綾部「君、僕が思ってた数倍ネガティブだね」
「だ、だって!…歳の離れた私と会話するのは気を使うだろうし…って」
綾部「たけど??」
平「今回買わなかったのには理由があるんだろう?」
私の両側を歩いている二人がニマニマと嬉しそうな顔をしながら顔を覗き込んでくる。…ようするに、何が言いたいかと言うと
「…後輩に気ばっかりつかって物で釣るような真似はやめようと思ったの」
平「いい心がけだ」
綾部「そうそう、君はもっと自己中心的にいるべきだ」
「たまには美味しいお菓子を一緒に食べたいけどね…?」
平「たまにでいい、よくわかっているじゃないか」
忍たま長屋にやってきてから、散々二人に刷り込まれた自分を大切にすること、他人に甘えること。これを遂行するにはまずは後輩への過剰な気遣いをやめるべきだと気付かされたのだ。それを二人に伝えればわしゃわしゃと頭を撫でられる
綾部「えらいねえ」
「ちょ、ちょっと…!」
平「それはそうと、足は無理していないか?」
「してないよ、滝夜叉丸もサラッと頭撫でるのやめてくれる?」
綾部「おぶろうか?」
「大丈夫、喜八郎潰れちゃう」
綾部「潰れるもんか、君は華奢なんだから」
「華奢だ〜?」
「「華奢だろ!!」」
「は、始まった〜」
平「お前のその低すぎる自己肯定感を私がぶち上げてやるから覚悟しろ!」
「聞いたことのないセリフだ!!」
ちなみに三人とも今回の実習は合格点ギリギリでした。
『A、喜八郎と滝夜叉丸とトリオ漫才を始めたのか?』
「いえ…」
『次外で三人で馬鹿騒ぎしたら次は補習させるぞ』
「申し訳ありません」
『あと、私もお前の自己肯定感をぶち上げるから覚悟しておけ』
「全部聞いてるじゃないですか!!」
『…大声を出すな』
くのたま教室に丸腰で挑んだ結果はまた後日。
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八重(プロフ) - ゆずこしょうさん» ありがとうございます〜!ご期待に応えられるように頑張ります! (3月21日 22時) (レス) id: 6efa099dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこしょう(プロフ) - こんな作品待ってました!これからも頑張って下さい! (3月21日 13時) (レス) @page32 id: e261693cf6 (このIDを非表示/違反報告)
八重(プロフ) - リンちゃんなう!さん» 嬉しいコメントありがとうございます!ぜひこれからもよろしくお願いします! (3月20日 22時) (レス) id: 6efa099dc1 (このIDを非表示/違反報告)
リンちゃんなう! - 夢主ちゃんの性格が好みです!楽しくて一気読みしました!続き楽しみにしてます^^ (3月20日 17時) (レス) @page22 id: 99c0a2ef87 (このIDを非表示/違反報告)
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