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比較的冷静な滝夜叉丸が言うに、学園を帰るところだった利吉さんに同じ四年生の制服を着ているからと私の状況を説明されてここまで飛んできたようだった。
…四年生として情けない！って怒られると思ったけど、どうやら二人とも私を心配してくれているみたいだ
平「喜八郎、Aだって疲れているんだ離れなさい」
綾部「やだ」
「やだ？？」
上半身を起こして二人と会話をしている私の背後から抱きつき、首元に顔を埋めて子供のように駄々をこねる喜八郎はとても同級生には見えない。
綾部「無茶は禁物だ。君はくのたまの先輩としてずっとやってきたから責任感がとても強いみたいだけどここでは後輩でもあるんだ」
平「それは喜八郎の言う通りだな。そしてなにより私たちという大変心強い級友も同級生もいるわけだ。頼らない理由なんかなくないか？」
「…うん、それもそうだね。心配かけてごめん」
今まで先輩も同級生もいなかった私にとって突如現れた級友の存在は、私が思っているよりも大きいらしく、心から心配をする二人を見て胸が熱くなる。
綾部「熱は？夕立に降られたんだろう？」
「それがこの通り、全然元気」
綾部「馬鹿は風邪引かないからね、よかったよ」
「ばっ、馬鹿じゃないです！」
平「橋の骨組みに足を殴打されても尚折れなかった骨の持ち主だ。かなり屈強らしい」
「滝夜叉丸まで馬鹿にして！！」
緊張感の走っていた医務室に三人の笑い声が響き渡る。
あ、笑うと結構足に響くな()
ここには私を心配してくれる先輩も同級生もいるのか。なんだかとても新鮮だ。…もう少し自分を大切にしないとな、そんなふうに気付かされた1日でした。
_____
(一方その頃山田先生の部屋では)
利吉「ち、父上…もしかしてなのですが私が拾ってきた四年生はこの前話されていたくのたま教室から編入になった生徒ですか？」
山田「そうだ、見てわからなかったのか」
利吉「…いえ、たしかに中性的な生徒だとは思いましたが……」
山田「お前もまだまだだな。まあご苦労さん」
利吉「…お戻りはいつに」
山田「またそれか」
まさか名字を背負ったタイミングで女子だと気付いたとは口が裂けても言えないプロのフリー忍者山田利吉氏。
名前も知らない彼女と再会する日はそう遠くないかもしれません。
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八重(プロフ) - ゆずこしょうさん» ありがとうございます〜！ご期待に応えられるように頑張ります！ (3月21日 22時) (
レス) id: 6efa099dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこしょう(プロフ) - こんな作品待ってました！これからも頑張って下さい！ (3月21日 13時) (レス) @page32 id: e261693cf6 (このIDを非表示/違反報告)
八重(プロフ) - リンちゃんなう！さん» 嬉しいコメントありがとうございます！ぜひこれからもよろしくお願いします！ (3月20日 22時) (レス) id: 6efa099dc1 (このIDを非表示/違反報告)
リンちゃんなう！ - 夢主ちゃんの性格が好みです！楽しくて一気読みしました！続き楽しみにしてます^^ (3月20日 17時) (レス) @page22 id: 99c0a2ef87 (このIDを非表示/違反報告)
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