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「走って！間に合うから！」
乱太郎「ひぃぃっ！」
私が大声を出すと、決死の思いでなんとか向こう側へ到達し
ようと走り出す乱太郎。えらい…えらすぎるぞ
…
そうして、橋が完全に崩れる前に渡りきった乱太郎。私の方はというと間に合わないとわかっていたのですんでのところで橋の足板を蹴って崖の部分に手をかけたのだった。
乱太郎「先輩！」
「っ、…大丈夫、自力で上がれる」
ここまでは想定内だったのだけれど…
「弱った…動かないな…」
乱太郎「そんな…」
腕に力を込めて平面まで這い上がると、わかってはいたけれど私の左足が動かなくなっていた。
…崩壊した橋の木片、というか骨組み部分が私の左足を殴打したのだ。そんなことまでは想定していなかったため、強く打った足は一時的な麻痺なのか、全く動かなくなってしまったわけだ。
乱太郎「痛みますか…？私が先を走ったばっかりに…」
「私も伊作先輩も常に優先してるのは後輩の安否だよ、痛みはそこまで強くもないし……さっきここは学園の近くだと言っていたね、帰り方はわかる？」
乱太郎「は、はい…」
「よし、じゃあ先に学園まで戻って」
乱太郎「そんな…！こんな状態の先輩を置いていけません！」
「雨も強くなっているしこのままじゃ私が伊作先輩に怒られちゃう」
乱太郎「…怪我をされた時点できっと伊作先輩はお怒りになります」
「さすが保健委員会…お願い、そうしたら学園に戻って助けを呼んできてくれる？」
つい先程までプロ忍者に追いかけられていた私にとっては後輩を少しでも一人にするのは本当はとりたくなかった選択だ。
…だけど今はこれしか思いつかない
乱太郎「…わかりました」
「ありがとう」
私の余裕のない表情を見てこれ以上の抵抗はできないと悟ったのだろう。覚悟を決めたように乱太郎が力強く頷いてくれた。
「……やっぱり速いな…いってえ…」
そうしてたちまち、走り出してすぐに姿が見えなくなる乱太郎。
足は痛くないと言ったけれど本当は叫びたいほどの激痛だった
…喜八郎と滝夜叉丸だったらこんな時、どうする？
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八重(プロフ) - ゆずこしょうさん» ありがとうございます〜！ご期待に応えられるように頑張ります！ (3月21日 22時) (
レス) id: 6efa099dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこしょう(プロフ) - こんな作品待ってました！これからも頑張って下さい！ (3月21日 13時) (レス) @page32 id: e261693cf6 (このIDを非表示/違反報告)
八重(プロフ) - リンちゃんなう！さん» 嬉しいコメントありがとうございます！ぜひこれからもよろしくお願いします！ (3月20日 22時) (レス) id: 6efa099dc1 (このIDを非表示/違反報告)
リンちゃんなう！ - 夢主ちゃんの性格が好みです！楽しくて一気読みしました！続き楽しみにしてます^^ (3月20日 17時) (レス) @page22 id: 99c0a2ef87 (このIDを非表示/違反報告)
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