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「乱太郎！足速いね！」
乱太郎「いやー、あはは…」
現時点で伊作先輩が目的を失ったドクタケ忍者二人相手に負けることはないと分かりきっている私と、私がやけに平常運転で話すものだから乱太郎も安心してくれているみたいだ。
三つも年下の彼の足が速いのは事実だし、なにより今一番厄介なのはどんどん強くなってきている雨だ。
「…行きはこんなところ通らなかったね」
乱太郎「ですがここはこの前実技の授業で近くまで来た時に山田先生に忍術学園のすぐ裏だと聞きました」
「じゃあ私たち、行きは遠回りをしていたみたいだね」
全く、伊作先輩はどこまで不運なんだ…
いやこの状況を見たら私の方が不運なのかもしれないな
…私たちの前に立ちはだかるのは今にも壊れそうな古い木製の橋
「ここを通らないで帰る方法は元来た道を引き返すしかない…」
乱太郎「どうしましょう…」
「私が先に中間まで渡るよ、そうしたら乱太郎が真ん中まで来てそのあと前後を入れ替えて一気に渡ろう」
乱太郎「A先輩ってものすごく勇敢ですね」
「…ここ数日でいろんな刺激を受けたからかな」
足で数回橋を叩く。今から私たちが渡るぞと教えるように
乱太郎「石橋を叩いて渡る…」
「これ、石橋じゃないけどね…それに、忍者は用心しすぎて渡る石橋を壊してしまったら元も子もない」
恐る恐る橋に体重をかけたが特に何か変化が起きることもなく、安堵する。そこから、あまり時間をかけずに橋の中間地点まで進み乱太郎を呼ぶが躊躇してしまっているようだ。…まあ当然だよね
「大丈夫、万が一のことがあっても私が助ける」
乱太郎「はい！」
「えらいね」
効くかわからなかったけれど励ましてみれば意を決したか、私のもとめがけて走ってくる。乱太郎の方が圧倒的に軽いんだから問題ないだろう
「大丈夫、落ち着いてあと半分」
乱太郎「…はい」
先ほど彼に指示した通り、私たちは前後の順番を入れ替えて橋を渡りきろうとする。
乱太郎「…あ！！」
「乱太郎！止まるな！」
しかし、油断は禁物とこの橋は私たちに言いたかったのだろうか。
唐突に足場が弾み始めてしまったのだ。…くそ、せめて乱太郎だけでも向こう側に行かせないと
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八重(プロフ) - ゆずこしょうさん» ありがとうございます〜！ご期待に応えられるように頑張ります！ (3月21日 22時) (
レス) id: 6efa099dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこしょう(プロフ) - こんな作品待ってました！これからも頑張って下さい！ (3月21日 13時) (レス) @page32 id: e261693cf6 (このIDを非表示/違反報告)
八重(プロフ) - リンちゃんなう！さん» 嬉しいコメントありがとうございます！ぜひこれからもよろしくお願いします！ (3月20日 22時) (レス) id: 6efa099dc1 (このIDを非表示/違反報告)
リンちゃんなう！ - 夢主ちゃんの性格が好みです！楽しくて一気読みしました！続き楽しみにしてます^^ (3月20日 17時) (レス) @page22 id: 99c0a2ef87 (このIDを非表示/違反報告)
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