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「伊作先輩!」
伊作「A!どうしたいんだい?」
「実は食満先輩が用事ができてしまったそうで、私が代わりに先輩方のお手伝いしにきたんです」
それから、伊作先輩たちは今頃正門にいるだろうと食満先輩に言われたのですぐに向かうと、おっしゃっていた通り伊作先輩と一年生の姿があった
伊作「本当かい?悪いな…」
「お気になさらず。…はじめまして、四年い組の名字 Aです」
乱太郎「は、はじめまして!一年は組の猪名寺乱太郎です!」
事務の小松田さんに差し出された出門票にサインをしながら一年生の保健委員に話しかけると緊張した様子で自己紹介をしてくれた。
「しんべヱと仲良くしてくれているそうだね」
乱太郎「こ、こちらこそ!しんべヱがお世話になっています!」
伊作「乱太郎そんなに固くならないで、Aはとてもいい子なんだから」
乱太郎「ですが、くノ一の先輩の前だとなんだか緊張してしまって…」
「随分素直な子が入ったようですね」
伊作「あぁ、可愛がってやってくれ」
Aには申し訳ないけどそう遠い場所ではないんだと言いながら、まず門の段差で躓く伊作先輩。…幸先が思いやられる。
「大丈夫ですか?」
伊作「すまないね、僕は大丈夫だ」
「あぁ!乱太郎!こんなところですっ転んで…」
乱太郎「すみません…」
門を出る時に躓いた伊作先輩に対抗するかのように、門を出る前に何もないところでずっこける乱太郎…なんなんだ、この恐ろしい不運は
「…保健委員会は不運の集まりなんですか?それとも入ると不運になるんですか?」
伊作「本当、僕が聞きたいよ…」
「伊作先輩はきっと先天性でしょうね」
転んでも当然のようにすぐに起き上がって歩き出した入学したばかりの一年生を見るに、これは日常的に起きていることなのだと頭の中で整理して歩き始めれば、先日の委員会決めでより打ち解けたからか伊作先輩との会話は止まらない。
それをきょろきょろと交互に見てくる乱太郎…
「どうしたの?」
乱太郎「いえ、A先輩が食満先輩と大の仲良しだとしんべヱが言っていたんですけど、伊作先輩ともすごく仲良しさんだなって」
「仲良しさん…」
とりあえず可愛いので乱太郎の頭を撫でて伊作先輩の方を見る
「…あれ」
伊作「なんでこんなところに落とし穴が…」
「…もう今日はやめときます?」
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八重(プロフ) - ゆずこしょうさん» ありがとうございます〜!ご期待に応えられるように頑張ります! (3月21日 22時) (レス) id: 6efa099dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこしょう(プロフ) - こんな作品待ってました!これからも頑張って下さい! (3月21日 13時) (レス) @page32 id: e261693cf6 (このIDを非表示/違反報告)
八重(プロフ) - リンちゃんなう!さん» 嬉しいコメントありがとうございます!ぜひこれからもよろしくお願いします! (3月20日 22時) (レス) id: 6efa099dc1 (このIDを非表示/違反報告)
リンちゃんなう! - 夢主ちゃんの性格が好みです!楽しくて一気読みしました!続き楽しみにしてます^^ (3月20日 17時) (レス) @page22 id: 99c0a2ef87 (このIDを非表示/違反報告)
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