【Q|K】長いのは関係ない【sgi】 (ページ9)

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ナイスガイの朝は早い。
今日はいつもより早起きした。
なんでかって、このナイスガイの彼女がお弁当を作ってくれるらしくて、それが楽しみで早く起きた。
とは言っても昼までまだまだ時間がある。まだ7時。
まだだ慌てるなと落ち着かせようとするが、にやけが止まらない。なんてったって彼女のお弁当が今日食べられる。はあ、なんて素敵な日だ。

「おはようございます」

「おはようございます須貝さん。なんか嬉しそうですね」

「お？わかるか？さすがこうちゃん。俺はもう楽しみで仕方ないよ」

「Aですか？」

「よくわかるね。まあまあ、そんなに慌てない」

「落ち着いてください、そんなこと言いながらウロウロしたって説得力ないですよ」

楽しみだから仕方がない。仕方がないんだ。さすがのナイスガイも落ち着けない。

「おはようございます～」

主役が来たらしい。やばい、俺デレデレじゃん。

「おはよう…「Aさんごめんちょっと来てくれる？」

「あ、はーい！」

福良さんに呼ばれ行ってしまった。
まあ、また戻ってきた時に行けばいいか。

「須貝さんってそんなにわかりやすい人でしたっけ？」

「いや別にそういう訳では無い。残念ではないよ」

「顔に残念だって書いてありますよ。それぐらいにわかりますよ」

こうちゃんは鋭いな。
だけど今日もう会えない訳では無い。昼だって一緒に食べれるはず。