薮の妹110 ページ37
涼介のこと好き、か。
見る目変わったとか好きになってんのとか。
本当に口を開けば涼介のことばかり。
いのちゃんは涼介のこと好きなのかなとか聞いたら絶対ばかにして怒ってくるからそれは言えない。
伊「俺は！」
急に少し大きな声でそう言って
私をじっと見つめた。
伊「俺はAのことが好き。」
「え、」
ビックリして言葉が出なかった。
だって……
いのちゃんに好きって言われたから。
何故か分からないけどキスはした。
それは熱のせいいのちゃんの気まぐれ。
はじめてだった。いのちゃんに好きって言われたのは。
伊「気づいたら好きになってた。Aの…」
いのちゃんが私を好きになった経緯を話してくれている。
頭がパニックになってる私にはちっとも耳に入ってこない。
伊「だから俺とお付き合い始めませんか？」
…そして、涙も止まらなくなった。
嬉しいのか、はたまた心のどこかで切なさもあったのか。
ただ飲み込めない今の状況。
伊「泣いちゃった…ごめんね、急だったよね」
いのちゃんの気遣いにも首を振ることもできず。気を抜いたら腰が抜けてしまいそうで。
、私は脆かった。
プルルルル…
伊「…A、携帯鳴ってる」
「えっと…」
お仕事のことかもしれないのに携帯電話にもちゃんと対応できそうになかった。
パニックな脳内を必死に働かせて電話を取った。
「…もしも、し」
なんて無様なんだろう。
『あ、やっとでた！！A、薮くん飲み潰れちゃったんだけど家の鍵閉まっててさ、どこにいる？鍵開けてほしいんだけどさ、あ、無理だったらいいんだよ？ホテルかどこかで薮くん介抱するからさ〜』
「ゆう、てぃ、。うううん、帰るから待ってて」
電話をきって私は必死で涙を拭って
「お兄ちゃん飲み潰れたらしいから帰るね。」
伊「A、ちょ、送る」
「いい！」
お兄ちゃんなんて見捨ててもいいのに。←
この状況が怖かったから。
帰る口実を作っていのちゃんの家を飛び出した。
____
伊「あーくそっ…タイミングミスったかな…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2057人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬奈(プロフ) - 完結おめでとうございます！私も伊野尾さんか山田さんか…めちゃくちゃ迷ってたので笑、2パターンオチありがとうございます(〃ω〃)最後の最後まで、やっぱり薮お兄ちゃんいいですね笑 (2018年4月30日 10時) (
レス) id: 1259eb3aa7 (このIDを非表示/違反報告)
理 沙 - 初めまして!!山田担の中学3年生のりさです笑 私は 山田担なのでとても嬉しいです!!えーと良かったら友達になりませんか？ (2018年1月7日 17時) (レス) id: 07f554fbc5 (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 山 田.さん» コメントありがとうございます！もう嬉しいことばかり言ってくださって感謝感激です…！！これからも頑張ります！かんなちゃんって呼んでくれて本当に嬉しい！笑是非是非かんなちゃんと呼んでくださいね！笑 (2018年1月3日 21時) (レス) id: 8ffdcccf98 (このIDを非表示/違反報告)
しおりんご(プロフ) - 神無月さん» それは素晴らしい発想(笑) (2017年12月28日 0時) (レス) id: de7ed41c02 (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - しおりんごさん» えぶりでい休校でもいいですよ爆笑 (2017年12月27日 23時) (レス) id: 8ffdcccf98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神無月
| 作成日時：2016年9月20日 8時
