やぶまいの小説へようこそ！ (ページ5)

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#５ページ5

まい「か、かしこまりました…！し、失礼し

ま…」

薮？「あ、お冷、貰ってもいいですか？」

まい「あ、す、すみません。ただいまお持ちしま

す」

(完璧忘れてたー！)

薮？「ありがとうございますっ」

ぺこりと頭を下げてカウンターへ戻った。

震える手でお冷をテーブルに慎重に置くと

男性が微かに笑った。

薮？「ふふ笑今度はちゃんと置けたね」

まい「っ…」

またふにゃっと笑うその顔にもう倒れそう。

薮？「ごめん、からかってるつもりじゃないんだ

よ？」

(そんなの分かってるよ…)

でも、私は何度も頷くことしか出来なかった。

薮？「あれ…なんかいい匂いする」

(言われてみればいい匂いがするような…)

薮？「できたんじゃない？」

まい「み、見てきます！」

小走りでカウンターに戻ると

オムライスが盛られるところだった。

完成したオムライスを慎重に運ぶ。

まい「お、お待たせいたしました。

オムライスになります」

薮？「うわー！めっちゃ美味そう！」

小さい子のような反応に思わず微笑んでしまう。

オムライスをテーブルに置いて伝票を取り出した。

まい「ご注文は以上でよろしいでし…っ」

薮？「ん？どうかしました？」

目の前にはマスクを外した男性の姿。

正真正銘の

薮宏太くんの姿が

そこにあった。