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・・・雄也
「何が言いたいわけ！？」
「だから、Sで始まってWで終わる言葉、心当たりない…？」
「どういうこと？」
「はっきり言ってくれる？大ちゃん」
光くんが若干キレてます。
ずっと有岡くんが同じことを聞いてるけど、俺にも光くんにも心当たり無し。
「なに！？」
聞こえないんだけど、とネコが毛を逆立てるみたいに光くんが噛みつく。
「しゃ、『Shadow』って、知ってる？」
「「……は？」」
俺たち二人の呆れた目に、有岡くんは噛みつかれたときよりもさらに体を小さくして、全体からごめんなさいオーラが見えた。
ふむ、これはティーカッププードル……とか言ったら絶対怒られるなぁ
「ここまで時間かけといてなんなの…」
「知らねぇよ。『Shadow』？影？」
「えぇ…二人とも知らないの…」
有岡くんがため息をついたとき、
「だーいーちゃーん？？」
「ひっ」
それはそれは黒い笑みを浮かべた薮くんと伊野尾くんがやって来た。
「伊野ちゃん…チクリやがったな」
「ふんっ」
伊野尾くんにいたっては虎の威を借る狐だ
「ごめんなさぁいい！！」
「なんで二人に聞いてんの？約束したよね？」
なるほど。伊野尾くんが必死に止めてたのは約束したからか。
「それは…その、全員で共有しといたほうがいいかなぁって…」
「そう思うのはいいけどさぁ」
正座をする有岡くんの前で圧をかけ続ける薮くんが本気で怒っていないのは、表情で分かる。
「ごめんなさあぁあい！！！」
「ま、二人とも知らないからいいけど」
ふへぇ、とでも効果音がつきそうな様子で有岡くんが床に伸びた。
薮くんはそんな有岡くんを見て「悪い悪い、しつこかったな」なんて頭をなでる。
有岡くんもそれにはまんざらじゃないよう。
「あのさ、その『Shadow』って薮と関係してるの？…俺たちに、隠し事してるの？」
光くんの声は、震えていた。
ピン、と、糸が張ったみたい。
「人には、触れられたくない事があったりするっていうの、覚えといて」
薮くんは静かに言った。
「…っ」
「でも、一つだけ」
「……？」
俺たちから少し離れて、「一つ」と人差し指を立てる仕草は恐ろしく様になっている。
なぜか、ひらりと揺れた白衣の裾に目を奪われて、胸がぎゅっと、しめつけられた。
「俺はもうすぐここからいなくなる」
「……は？」
＊
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日陽(プロフ) - 追記ですが、この作品は私一人で書いているもので、作者が複数人と表記されているのはこちらの不手際によるものです！(ログインに失敗しまくった) 改めて、作者は「日陽」とさせていただきます！ (2019年2月12日 19時) (
レス) id: 3662bd44ed (このIDを非表示/違反報告)
日陽(プロフ) - 全てのコメントへの返信が難しいのでこちらで一括させていただきます。待っていてくださった方々、ありがとうございます。コメントは全て読んでいますしとても励みになりました。書き方等変わっているところもあると思いますが温かく見守っていただければ嬉しいです。 (2019年2月12日 19時) (レス) id: 3662bd44ed (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 久しぶりの更新嬉しいです！！！無理せず頑張ってくださいね！！！ずっと応援してます！！！ (2019年2月8日 22時) (レス) id: ccf9d69ca8 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 更新ずっと待ってました！ついに………ついに来たぁぁぁああ！！！← 通知が来た瞬間泣きそうになりました。これからも頑張ってください！ (2019年2月8日 19時) (レス) id: dea4eacb95 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - お願いします。更新してください。ずっと待ってますから！ (2018年10月8日 10時) (レス) id: 812d965dab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日陽 x他3人 | 作成日時：2016年6月23日 21時
