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矢花サイド
矢花「俺も家族も龍がいると迷惑だなんて、思ってない!いなくなったら、めっちゃ淋しいよ…(T_T)。龍がいない間、どれだけ淋しい想いをしてきたか…(´・д・`)」
松尾「バナさん…」
矢花「帰ってこいよ、龍…」
松尾「…俺」
龍が何か言おうとした時、湖から鳴き声がしたので龍から離れてそちらを見た。
あっ、さっきの白鳥の群れだ…。
松尾「バナさん、綺麗な鳥だと思わない?まるで、バレエダンサーみたいに」
矢花「そうかな?(言われてみれば…)」
松尾「俺ね、いつもこの綺麗な鳥を見にここに来てるの。あんな風になれたらな〜なんて」
矢花「えっ!?龍は白鳥になりたいのΣ( ゚Д゚)!?」
松尾「そーゆー事じゃないから(^_^;)。でも、長くしなやかな首に眩しいばかりの白い翼。あんな綺麗な鳥みたいになれたら、どんなに幸せなんだろう。だけど、俺は人間だもの。そんな事を考えてたって、無理に決まってる…」
龍が湖を見ながら寂しそうに呟くと、白鳥の群れがこっちに泳いできた。
矢花「へっ!?な、な、何ですかっΣ( ゚Д゚)!?」
松尾「また、俺のバレエを見に来たのかな?(矢花に)俺、よくこの子達にバレエを見せてあげているの。あっ、そうだ!今日はバナさんの弾き語りをこの子達に聴かせてあげたら(^^)?」
矢花「俺の弾き語り…?」
そーいえば、アコースティックギターを持ってきていたな。
折角だから1曲、やりますか。
ギターケースからアコースティックギターを出すと、龍が「おおっ(^^)!」と拍手した。
龍と白鳥の群れにじっと見つめられて緊張する俺。
深呼吸してリラックスしてから、ギターを弾き始めた。
矢花「照れるとき髪をかきあげる♪ボクの癖をからかうんだね♪」
歌声はそこそこの方だけど、楽器の演奏はプロ並みだと音楽塾の塾長に評価された。
音楽塾では主にアコースティックギターを習っていて、
課題のレッスンも好評価を頂いたけど、人前で披露するのはこれまで無かった。
自信が無かっただけかもしれない。だけど…。
松尾サイド
矢花「ずっと君と生きていくんだね♪ボクの背中には羽がある♪」
バナさんがこの町…白鳥町に来てくれた。俺に会いに…//。
矢花「どんな夢もかなう気がする♪君を抱いて空も飛べる♪」
バナさんの言う通り、そんな気がするよ。
だって、バナさんと出会ってから希望を持つ事が出来たんだから//。
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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年10月17日 22時