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松尾サイド
割れた窓の近くに､倒れているのはバナさんだった…!
顔もスーツも､黒い煙に着いてしまって汚れている｡
松尾「起きて!起きてよ､バナさんっ(T^T)!」
駆け寄って､揺らしながら話しかけても起きそうにない｡
もしかして､死んじゃったの…(T^T)?
いや､そんな事ないもん!バナさんは生きてる!
そう信じて､バナさんを連れて脱出しなきゃ…!
松尾「よっこらしょ…」
倒れているバナさんを持ち上げて､翼を羽ばたかせて何とか飛ぶ｡
お､重い…(＞_＜)!
「族長!大丈夫!?」
「こっちは何とか火を消した!僕らに手伝うことがあれば､指示してほしい!」
松尾「じゃあ､バナさんを運ぶのを手伝って下さい!俺だけじゃ限界です…(＞_＜)!」
「「了解!」」
松尾「ありがとう!お願いします!」
2人の協力でバナさんを持ち上げて運び､ゆっくりと地上へと下ろした｡
火災のビルから離れた所に行き､バナさんを寝かしてあげる｡
「命に別状はないようだ」
「怪我もないようね」
松尾「良かった…!バナさんっ…(T^T)!」
俺は優しくバナさんを抱きしめた｡
確かに体は冷たくないし､まだ息をしている…!
安心したのか､俺の目から自然と涙が出てきてしまう｡
「さぁ､族長!ここを離れよう!」
松尾「えっ…」
「彼なら大丈夫だ｡それに､また会えるさ(^^)」
「そうよ｡私は消防隊の所に行って､ここへ誘導させるわ｡族長は彼と先に行って」
松尾「…分かりました｡2人とも､バナさんを一緒に助けてくれてありがとう(^-^)!」
「あぁ｡さぁ､行こう!」
こうして､バナさんは救急車に運ばれて病院に入院し､
翌朝に退院した事を後から仲間に知らされ､俺は安心した｡
それから､一族の長老であるシュヴァン(最初は『さん』付けで呼んでいたけど､呼び捨てでいいって言われた)､
仲間達に改めて出迎えられ､この森の隠れ住み処で暮らすことになったの｡
そして今日､バナさんと再会した…｡
矢花「…じゃあ､火災の中にいた俺を助けたのは君だったのか」
松尾「うん…バナさんだって知った時は､泣きそうだったんだから…(T^T)」
シュヴァン「龍様…(´・д・｀)」
矢花「龍､あの時は助けてくれてありがとう｡俺､龍にまた会えて良かった(^-^)!」
バナさん…(ﾟ∀ﾟ*)!
松尾「ううっ…キャッ//!バナさんΣ( ﾟДﾟ)!?」
また泣きそうになったら､バナさんに抱きしめられた｡
ちょ…皆が見てるのに…//!
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年10月17日 22時
