検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:1,451 hit

10-12 ページ30

松尾サイド

松尾「あの時は、ごめんなさいm(_ _)m!」

お母さんの通夜の日、本当のお母さんじゃない事を知ってショックを受け、

既にその事を知っていたバナさんに大嫌いって、怒りをぶつけてしまった。

どうして、俺に話してくれなかったんだろうとイライラしていたけど、

お兄ちゃん達から「母さんは、いずれ話そうと思っていた。兄ちゃん達もだ」って言われて、何とか理解はしたんだ。

でも、お兄ちゃん達も俺の本当の兄弟じゃない。

お兄ちゃん達は「血は繋がってないけど、兄ちゃん達の家族だ」って言ってくれた。

嬉しかったけど…やっぱり、俺は迷惑だと思い、書き置きを残して家を出ていった。

『今までありがとう。さようなら。龍』って。

それから、俺は…。

矢花「龍…顔、あげてよ!俺…俺もいけなかったんだ!何で、早く伝えなかったんだって。だけど、龍がショックを受けるかもしれないって…」

松尾「ううん。俺も何となく、そうなんだろうなと薄々、感じていたよ。俺が家を出た後の話、聞いてくれる…?」

矢花「…うん、聞いてあげる。龍が例え、人間じゃなくても受け入れるから」

松尾「ありがとう…バナさん」

?「申し遅れました。私、シーニュ一族の長老、シュヴァンと申します。龍様を支えてくださり、仲良くしてくださった事を感謝いたしますm(_ _)m」

矢花「シーニュ一族?シュヴァン…さん?」

松尾「あー…お屋敷で話そっか(^_^;)」

いっぺんに言っても着いていけないよね…(^_^;)。


シュヴァン「改めて、バナさん殿。この度は、龍様がお世話になりました。貴方は人間ですが、この方の恩人。いつでも歓迎しますよ」

矢花「はぁ…(って、バナさん殿って。呼び方、おかしいだろ(ーー;))」

「先程は失礼致しました。カフェオレをどうぞ」

仲間の女性が温かいカフェオレを持ってきて、バナさんの前に置いた。

このお屋敷は俺達、シーニュ一族の家なんだ。

矢花「ところで、シーニュ一族って何なの?龍が人間じゃない事は、何となく分かってきた気が…(ーー;)」

松尾「あー、ごめんごめん。今から話すから。その前に、これを見て」

俺はボタンを少しだけ外すと、右の肩を出して見せてあげた。

矢花「それは痣?鳥…いや、白鳥?(・・?)」

シュヴァン「確かに痣に見えますが、これは刻印なのです」

矢花「刻印?」

松尾「バナさん、俺は人間じゃないの。人魚…なんだ」

10-13→←10-11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年10月17日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。